2009年11月5日、バンコクに赴任しました

以下、この辺参照。

だけんさ!オレはそげぇ、甘いもん好きじゃねーんじゃ!
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また見つけちまったよ・・・セントラルデパートの日本食フェア。こりゃ、もう一目で、もうどー見ても大分県産品やろ。くじゅう高原、風香る夢ロールケーキ!!! だけんさ!なんで、こげなもんがバンコクに来ちょんのかい!!!

もういいよ、半分ヤケだよ、OBS大分弁放送のネタのために買うよ。150バーツ(約401円)。・・・あれ?期待したほど高くないね?って言うか、安くね???日本でこの手のお土産用お菓子って結構高いよね???

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ロールケーキを買ったのも、たぶん生まれて初めてだ。

でもさ、パッケージ左側、
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九州限定の品がバンコクで売ってるってどういうこと??? マンダリーヌって大分県民はみんな知ってるのか???

パッケージ右上、
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そういう橋ができたのはオレも知ってる。しかし、このロールケーキとどういう関係があるというのだ???謎だ。

中身。
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一言で言うと、ふわふわ。クリームは言うにおよばず、スポンジ部分もかなりふわふわ。口に入れると、ふんわりふわふわ〜♪。これは美味いな。それほど甘くないから、オレでも食える。うん、美味いコーヒーが欲しくなる。

私が子供の頃、輸入品は高価で高品質、というイメージがあった。タイが今、正にそうだ。日本や韓国の製品は高い、でも高品質、そう思われている。日本はかなり韓国に追い上げられているけど、まだまだ日本ブランドは健在。日本ブランドは、電気製品やサブカルチャーでは、もう韓国ブランドに負けそうな勢いだけど、こと食品については、やっぱり日本なのではないか?

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大分でマンダリーヌちゃ、そげぇ有名なんかい???

この1週間で、大分県産品のためにエラい散財だなぁ・・・大分県庁から表彰して欲しいくらいだよ^_^;)
以下、この辺参照。

私ね、仕事帰りにセントラルデパートの食品売り場に行くことが多いんです。夜10時まで開いてるからありがたい。例によって日本食フェア。
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へぇ〜、こういう物までタイに来てるんだね。「べにはるか」ねぇ、知らないけど。タイ人、焼き芋食うかなぁ・・・?

でね、このパネル良くみたら、
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日本語とタイ語の2ヶ国語。へぇ〜、タイに売り込みしてんだね〜、すごいね。で、よ〜くみたら、『みなみん里』と書いてある。みなみん里?なんじゃそりゃ?で、タイ語の方を見たら、アルファベットで『みなみ里』と書いてある。???みなみ里、みなみん里・・・・・・。何かイヤな予感がする。大分弁における“ん”の用法については、私も上手く説明できないので、興味のある人はググって欲しい。『みなみ里』、『みなみん里』・・・・・・イヤな予感がするぞ・・・・。

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臼杵市野津町!? 大分じゃねーかっ!!! まぢかよ・・・・・・お茶に続いて、何で大分県産サツマイモがバンコクに来てんだよ・・・???

いや、オレ、自慢じゃねーけど、焼き芋含めてサツマイモ食いたいと思った事は、生まれてこの方無いよ・・・。しかし、大分県産品かぁ、買うのかぁ・・・一応、お姉さんに値段を聞く。
 私 「これ、いくら?」
 姉 「これは、1Kgあたり850バーツです。とても甘くて美味しいですよ」
え?850バーツ?(約2,272円)。前も書いたが、スーパーで850バーツというのは非常に高価だ。もっとも、サツマイモなんか買ったこと無いから、1Kgのサツマイモって量的に想像できないんだけど。

まぁ、2本もらうかぁ。
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2本で375.75バーツ(約1,005円)。いや、オレ、サツマイモを自分で買ったのは生まれた初めてやと思う。でもさ、このサツマイモ2本で1,000円ちゃ、超高いやろ???

よう分からんけど、とりあえず蒸すか。
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ちなみにこの鍋、カニを蒸すために長崎時代に購入した物。もちろんバンコクでも何度もカニを蒸した。しかし、この鍋でイモを蒸す日が来ようとは夢想だにしなかった。

ハイ、蒸し上がり。
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蒸し上がったイモを、蒸し器から出すのに箸でつまんだ時に分かったのだ。このイモ、やたらと柔らかい。

断面。
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包丁で切る際も感じた。非常に柔らかい。ちょっと力を入れて指で押したら、ぐしゃっと潰れるぞ。

一口かじる。
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・・・思わず笑いが出る、と言うか頭が混乱する。超甘!!!

これね、私が知っているサツマイモとは全く別物。イモでしょイモ???何なんだこの甘さは???これを角切りにして出されたら、そういう和菓子だと信じて疑わないと思う。潰してペースト状にされたら、相当な量の砂糖を使っていると信じるに違いない。それくらい甘い。ただ、オレはあんまり甘い物好きでもねーしなぁ。まぁ、これ食ったら、焼き芋の好きな女性が多い事も理解できるかなぁ。ドリアンの甘さには負ける、しかし、自然界にこれほど甘い物がある事にやっぱり驚く。

これね、私は生のイモを買ったんですが、実は蒸した物も売られてたんです。で、蒸した方は売り切れてた、この値段で。・・・タイ人も焼き芋好きなんですよ・・・。

売り場のパネル。
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このオバさん、だれ? 大分ん、有名人かい???
以下、この辺参照。

オレな、あんまりお茶は飲まんのじゃ。お茶ちゃ、いわゆる日本茶な、緑茶。オレは、常にコーヒー好きやし、たまにアールグレイ飲みとうなるし、今はバンコクにおって暑ちぃことが多いけん、冷てえぇ水が一番美味いんじゃ。

・・・・意識して大分弁で書くのキツいわ。以下、自然に書く。

あのね、前回、大分県産シイタケを買った時、隣にお茶があったのは覚えてるのよ。でも、まぁ、オレはあんまりお茶はのまんけん、気にもせんかった。で、次にセントラル行ってまた見た時に、何とな〜く手に取ったんよね。もちろん大分県産とは思ってない。だって、大分って、お茶はあんまり有名じゃないでしょ?日本でお茶と言えば先ずは静岡、九州なら宮崎とか長崎でしょう?。でも一応、手にとってパッケージを裏返してみたわけ。そしたら何と!!!
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大分市末広町!? 大分県産品じゃん! まぢかよっ!?思わず笑ろてしもた。これ、ホントに大分県産なの???お茶が?大分県産のお茶がわざわざバンコクのセントラルデパートの日本食フェアに来てんの???しかし、しっかり、大分市末広町2丁目5-12って書いてるよなぁ・・・。

表。
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創業明治40年って書いてるぞ。すげー老舗じゃん!

(有)姫の園って有名なのか?オレ、大分で育ったけど、「姫の園」って知らんわ。まぁ、お茶屋の名前とかねぇ、意識した事無いもんなぁ。「姫の園」って大分県民はみんな知ってんのか???

末広町2丁目ち言うたら、大分駅から産業通りをちょっと左の方やろ?ずーっと行ったら、左手にホームワイドがある(今でもあるんかどうかは知らん)、その手前くらいやねえ?まぁ、車ではよう通るけどあんまり歩くことはねーわな。いや、まぁ、そこにお茶屋があるんかもしれん。でもな、なんで、そこんお茶屋のお茶がバンコクに来ちょんのかい???謎やなぁ・・・。

まぁ、普通なら日本茶なんか買わんのやけど、まぁ、大分県産品なら買うか・・・と思うて、店のお姉さんに、
 私 『これ、いくら?』
 姉 『600(約1,621円)バーツです』
バンコクに住んでいると、スーパーで600バーツと言うのは強烈に高価である。
 私 『600バーツ???』
 姉 『はい♪、そうです(笑顔)』
本気かよ・・・まぁ、でもお茶って良いやつは日本でも高いよね、確かに。

まぁ、大分県人としては買わんわけにはいかんやろ・・・。

 私 『1つもらうわ』
 姉 『ありがとうございま〜す♪(超笑顔)』

・・・・・・何か、オレ、騙されてね?

66gで1,600円って・・・どうなん?オレ、日本でお茶とか買ったことねーけん、よう分からん。けど、高けーよな?コレ。

正直、そんなに美味いとは思えないのだ・・・。もっとも、都心のビジネスホテルにあるティーバッグのお茶よりはるかに美味いけどね。高価なお茶というと、私は玉露の独特な風味と強い旨味(甘みと言っても良い)を期待していまう。しかし、コイツは、それとは正反対の味だ。軽いのだ。何か・・・アレだな、お茶漬け食いたくなる味だ。そうだっ!これでさ、ブラックタイガーの佃煮茶漬けしたら、さぞかし美味かろう!

うんうん、そう思うと良いぞ!日本米を買ってきて、新鮮なブラックタイガーでまた佃煮作ろう!と思わせる味だ。よしっ!次の週末、早起きして市場でブラックタイガー買うぞっ!

ちなみにな、1,621円ち言うたらな、タイの大学の学食で、昼飯20食分で・・・。
イカデビルを美味しく食べるにはどうしたら良いか? 家の前の屋台にヒントがあった。
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屋台のチキンカツ。1枚20バーツ(約53円)。土曜の昼過ぎなんで、もうほとんど売り切れてます。

買うとその場で切って、蝋引きの防水紙に包んでくれます。
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こんな感じ。ビニール袋に入ったソースは、魚醤ベースにライムの汁と唐辛子を入れた物。このソースって、いかにもタイっぽいよね。それにね、こういった物を屋台で買って歩きながら食べるも良し、こういう屋台ではたいていご飯も一緒に売られてるから、ご飯も一緒に買ってお昼ごはんにするも良し。こういうスタイルがいかにもタイっぽいよね。

一口食べて、んまいっ!と思う。ただね、先ずんまいっ!と感じるのは衣なんです。念のため言っておくと、日本でもこういった揚げ物は売られてますから、別にこれはバンコクならでは、と言うわけではありません。たぶん、衣に旨味調味料その他、いろんなスパイスを入れてんです。だから美味いよ。旨味も強い。これが好きな人はそれで良いと思うんだ。私は旨味調味料を否定しないし。

しかし、一口食べ終わっても、しばらく舌に旨味が残る。これってどうなんだ?鶏肉の味に比べて、衣の味が圧倒的に強いから、よほど頭の中で“鶏肉、鶏肉・・・”と唱つつ食べなければ、鶏肉の味を見過ごしてしまう。これってどうなんだ?おそらく中身が鶏肉でなくとも、牛肉でも豚肉でも、何でも良いんじゃないか?私は、どちらかと言うと素材の味を楽しみたいから、こういった味の強い衣はやっぱり無しだなぁ・・・。繰り返すけど、マズくはない。むしろ美味い。だけど、この衣を鶏肉と一緒に食べる必要性を感じない。あっ!別々に食べるなら、この衣は、ビールの良いつまみになるぞ!^_^;) 要はそれくらい味が強いのだ。

というわけで、次回イカデビルを揚げる時は、衣に『何か』加えよう。それが『何か』は今後の課題だ。とりあえずは、旨味調味料なんだろうな。旨味調味料買って来よう。

ちなみに、この屋台、
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こんな感じで、モロに歩道で揚げてます。オレもこれくらいデカい鍋で揚げたいな。
<緒言>
3種混合といえば、ワクチンだが、今回はそうではない。
私はイカゲソから揚げが好きだ。
イカゲソから揚げで3種混合をやってみよう。

<材料および方法>
1種目
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クロントーイ市場にて1Kgあたり、140バーツ(約374円)。
クロントーイ市場で、常に買えるゲソは、これだけだと思う。もちろん丸のままのイカはいっぱい売られている。でも、ゲソだけというのは意外に少ない。で、このゲソね、良く見ると分かるんだけど、たぶんコウイカ類のゲソです。だから短いんです。あんまり、ゲソから揚げ向きではないんだけど、買ってみましょう。

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ね?2本の長い足を除くと、短い足がくるりんとしてる。だからビジュアル的に、あんまりゲソから揚げ向きではなさそう。

2種目
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いつものようにクロントーイ市場にて。右上を見て欲しい。声が聞こえてこないか?

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私でイカゲソから揚げを作るが良かろう」という声が。

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無意識のうちに買ってしまった。一皿、120バーツ(約321円)、約1.5Kg。

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クロントーイ市場で、この手のヤリイカ類のゲソだけが売られているというのは、結構珍しいと思う。非常に新鮮なのが嬉しい。しかも、足が取れてたりしない。とってもきれい。見るからに美味そう。これはかなり期待できる。

3種目
以前も書いたイカデビル。
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ちなみに比較のために下に置いたのは、1種目のコウイカ類のゲソ1本だ。イカデビル、どんだけデカいんだよ・・・。

イカの味を知りたかったので、衣は片栗粉&小麦粉のみ。

<結果>
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完成! 夜中にフラッシュ一発で撮ってるんで、ちょっとギラついてますが、とってもカラッと揚がりました。今回、油代えたんです。やっぱ、オレは油は新しい方が好きだな。

下の方にころんとしてるのが3種目のイカデビル。実は今回ぶつ切りにしてみました。右下の方に固まっているのが1種目のコウイカ類。やはり見た目がイマイチだ。上のほうにうねうねしてるのが2種目のヤリイカ類。これが最もイカゲソから揚げっぽい。

さて、どれが一番美味かったか?1種目のコウイカ類なのだ。2種目のヤリイカ類は、見た目いかにも美味しそうだったのだが、比べるとコウイカ類の方がイカらしい旨味が強い。もちろん、ヤリイカ類も悪くない、しかし比べるとコウイカ類の方に軍配が上がる。これらを大きく引き離して美味くないのがイカデビルだ。ぶつ切りにしてもイマイチ。比べると特に旨味の無さを感じる。

<考察>
イカゲソから揚げは、美味い。コウイカ類でもヤリイカ類でも美味い。その時々で手に入る材料で作れば良いだろう。しかし、イカデビルだけはダメだ。“大味”という言葉は、イカデビルのためにあるのではないか?とすら思える。タイ人は、イカデビルをどうやって食べているのだろう?っていうか、レストランでもイカデビルは見た事がない。冷凍庫に残っているイカデビルの足6本をどうやって食べるか?が今後の課題である。

このブログ、検索キーワードのトップが依然として『CBR250R』であることに変わりは無いのですが、先週は、放射線関連のキーワードで来てくれる人がどっと増えました。ちょっとビックリ。思ったんだけど、このブログ、どんな話題でも書けば、そこそこの人が読んでくれるのかもしれない。であれば、検索されることの多いキーワードで文章を書くことがアクセスアップのために重要ということになりますね。「小向美奈子」とかで書いてみるか?

さて、先週、このブログに来てくれたキーワードで、いくつか補足しておいた方が良いと思った物があったので書いておきますね。

わたしゃ、専門家じゃないんで、以下、間違いがあったら、誰か訂正して欲しいのだけど。

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『人間が浴びれる年間被ばく線量限度』
『放射線 許容量』
『放射線 許容量 1年間』

あのね、気になるのは分かるんですよ。でもね、1年間でこれだけ浴びても絶対大丈夫、という値は無いんです。0であることに越したことはない。しかし、宇宙からも放射線は降ってきているわけで、地球上に暮らしている限り0にはできない。レントゲンやCTスキャンによる被ばくだって、体に良くないかもしれません。しかし医療検査による被ばくは、僅かな被ばくと引き換えに大きな利益がある。同じ線量を浴びても人によって影響は違うはずです。これ以下なら絶対大丈夫、という基準はありません、設定できません。(以下、過去のエントリー参照)

『原発職員の年間被ばく限度』
国際放射線防護委員会の勧告では、平常時は「年間50ミリシーベルト(ただし、5年で100ミリシーベルトを超えない)」、人命救助を目的とした例外的措置の場合は、「年間」ではなく一回の作業で500ミリシーベルト、です。今回の報道で知ったのですが、日本の法律では緊急時の一回の作業で100ミリシーベルトが上限だったようですね。それを今回は非常時ということで、250ミリシーベルトに引き上げたことが報道されました。250というのは、国際放射線防護委員会の勧告の半分という事ですね。

『100ミリシーベルト 超えると どうなる』
『30ミリシーベルトを超えるとどうなるの?』

まぁ、これも気になるのは分かります。しかし、明確には示せないのが実情ではないでしょうか。過去にも書いたように、一般的に200ミリシーベルトの被ばくなら、短期的な症状は出ません。ただし、長期的な症状については、発ガン率が上がる等の症状が出るのではないか?と考えている研究者もいるようです。しかし、30ミリとか100ミリの被ばくをした人を長期的に追ってデータを取った研究はあまりないのではないでしょうか?(←特にココ、突っ込んで欲しいんだけど)
繰り返すと、200ミリ以下の被ばくでは短期的な症状は出ない、しかし長期的には影響があるのではないか?と考える研究者もいる、です。

『被爆 平常値 全国』
これは過去に挙げた文科省のサイトを見ればいいでしょう。

『バンコク 放射線量』
バンコク? 考えたことなかったなぁ・・・。タイに原発は無いしね。世界平均の年間2.4ミリシーベルトより高いんだろう?低いんだろう?タイのどっかの役所が計測してるんだろうか???

『放射線 誰にでもわかる』
誰にでも分かるように書いたつもりなんだけど、分かったかな?

『唐揚げ 被爆』
???君はいったい・・・何が知りたかったのかな???

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わたしゃ、専門家じゃないんで、以上、間違いがあったら、誰か訂正して欲しいのだけど。
台所に油を常備するようになった経緯はこちらに書いた。
私は揚げ物はそれほど好きではないのだが、鳥のから揚げはたまに食いたくなる。そして、鳥のから揚げより好きな揚げ物がイカゲソから揚げだ。イカげそから揚げは、私が居酒屋で唯一自分でオーダーする揚げ物と言える。バンコクでも作ってみよう。しかし、せっかくバンコクにいるのだ。アイツを使って、イカゲソから揚げを作ってみようではないか!

アイツとはコイツだ、
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再びでんでろり〜ん

そう、イカデビル。今回はクロントーイ市場で1Kgあたり180バーツ(約485円)だった。一番小さいのを選んだのだが、これで約1.5Kg、約730円。足だけで1.5Kg、大迫力である。

イカは冷凍がきく。冷凍しても味はあまり落ちない。非常にありがたい食材だ。
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だから、足2本づつをラップに包んでタッパで冷凍。

見よ!足1本でこの大迫力!
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しかしだ、コレを油に入れても良いものだろうか? イヤ、私の本能が『そりは危険が危ない』と強く告げる。ご存知の通り、イカゲソから揚げというのは、とっても油がハネる。イカはそもそも水分が多いのだ。経験から、コイツを油に入れたら、台所が大惨事になるのではないか?という気が強くする。

かなり迷ったのだが、リスク管理の観点からは、コイツをそのまま油に入れるのは避けるべきであるという結論に落ち着く。少なくとも皮は焼き切ろう。
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コンロの直火です。

みるみる縮みます。
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予め切れ目を入れた皮はあらかた縮んだが、その後も水滴がどんどん落ちる。コイツはやっぱり相当水っぽい。やはりな・・・コイツをそのまま油に入れたら、台所の掃除に丸1日かかっていたところだ。

ちなみに上写真は、まだまだ中まで火が通るには程遠い状態。このままずっと火にかけたらイカデビルゲソから揚げではなく、イカデビルゲソ塩焼きになってしまう。どうする?そろそろ衣を着けて揚げるか?しかし、水滴はいつまでも落ちるのだ。

オレが今食いたいのはから揚げだ、塩焼きではない。であれば、中までで火が通る前に焼きを切り上げて、揚げに移行せねばなるまい。上写真から1分程度、まだ水滴は落ちるのだが、覚悟を決めて衣を付ける。

中略。

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完成!

つっ、つまらん!揚げたらさらに縮んで超巨大でもなくなってしまった。普通にコレを出されても―イカげそから揚げとは思わないだろうが―あまり違和感は無い。少なくともインパクトは全く無い。失敗だ。

ちなみに味は、ほぉイカですな、としか言えない。水分は飛んで、水っぽさはないので歯ごたえは良い。しかし、イカらしい旨味は薄い。絵に描いたような“大味”だ。揚げる前に旨味調味料を振るか・・・?。あ、でも台所に旨味調味料無い。

残りの足7本、どうしよう・・・・・・
タイ製のインスタントラーメン。
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左:袋めん、6バーツ(約16円)。
右:カップめん、12.5バーツ(約33円)。
両方ともトムヤムクン味。日本人が食べても、いかにもタイ、を感じさせる味だと思います。物珍しさで食べるには良いんだけど、やっぱりすっぱさも辛さも物足りない。屋台で食べるトムヤムクンの方がはるかに美味い。
この値段だとさ、屋台のラーメンが30バーツ(約80円)というのは、納得できるでしょ?屋台は袋めんのちょうど5倍。日本でも、袋めんの5倍出すと、安い店ならラーメン屋で1杯食えるよね?

カップの中はこんな感じ。
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フォークが入ってるのは、日本では見ませんが、東南アジアではごく一般的。

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お湯を入れて3分。エビはカップヌードルに比べるとかなり貧弱。

でね、この2つ、袋とカップ、ほとんど味が変わらないんです。というのも、袋もお湯を注ぐだけのチキンラーメン方式なんです。中には粉末スープとペースト状のスープが入ってるんだけど、もしかしたら同じ物かもしれない。タイのインスタント袋めんは、お湯を注ぐだけのチキンラーメン方式が主流です。お湯を注ぐだけの袋めんって、日本ではチキンラーメンだけでしょ?何で、日本ではこの方式が普及しなかったのかね?

タイでも、インスタントラーメンの種類は多いです。これ、ちょっとかさばるけど、旅行者のお土産にも良いかもね、安上がりだし。

しっかし、つくづく安藤百福さんの発明ってスゴいと思うよ。技術的にもかなりの新規開発があったみたいだけど、やっぱその発想ですよね。終戦直後のラーメン屋に行列ができるのを見て、「もっと手軽に多くの人がラーメンを食べられないか?」と思ったのが、チキンラーメン開発のきっかけらしいんだけど、だからと言って、お湯かけるだけで食えるラーメンを開発しようというその発想がスゴいよなぁ。この発想があってこそ、それに必要な技術を開発していったわけでしょ。行列ができるって言えば・・・今で言うと、都心のクリスピーとかか? かと言って、お湯をかけるだけで美味しいドーナツが食えるように・・・とは思わねーよな? 食糧難という当時の時代背景もあるんでしょうね。

カップヌードルがスゴいのは、それをカップに入れるっていう発想ですよ・・・。カップに入れて外装を食器にしてしまうという発想。これがスゴいと思う。そしてそれを実現するための技術を追求すると。カップヌードル発想の元は、米国にチキンラーメンのプロモーションに行った時に、米国のディーラーが紙コップに砕いたチキンラーメンを入れて、フォークで食べたのを見た事がきっかけになったんだそうな。きっかけは米国の文化だったみたいだけど、同じお湯をかけるだけでも、お椀を用意しなくて良いし、洗う必要も無いというのは―ほんの少しの手間なんだけど―やはりありがたい。

『魔法のラーメン発明物語 私の履歴書』(2002年、日本経済新聞社)。コレ、お勧めですよ。文庫もあります。
この、放射線被ばくシリーズ、思い付きで1回書いただけのつもりだったんですが、4回目になっちゃいました。
イヤね、ニュースを見てて悲しくなったんですよ。今や日本が、一丸となってこの困難を乗り越えなければいけない時ですよ。もう、避難先で暖房が無かったり、物資が不足したがために亡くなる人が出てきてるんですよ。なのに、被災地に油や援助物資を届けるトラックのドライバーが、被ばくが怖くて運転を拒否するとか、すんごい回り道をするとか。

『バカやろ!お前、はよ行け!』

と言いたいところですが、今回ばかりはそうもいかんでしょう。何しろ、相手が放射線ですから。放射線は目に見えません。それに日本人は放射線の恐ろしさを世界の誰よりも知っています。

だからそ、正確な報道をして頂きたい。実はNHKのニュースを見ていて、『シーベルト』と『シーベルト/時』を混同していた解説員(?)がいたのです。400ミリシーベルト/時を捕らえて、“この場にちょっといただけで400ミリシーベルトの放射線を浴びます”という趣旨の説明をしている人がいたんです。アナウンサーから念を押されても、“そうです”的なあいまいな応えを返していた。わたしゃ、腰が抜けましたよ。枝野官房長官も『シーベルト/時』と言うべきところを、−無意識のうちに省略しているんだと思いますが−『シーベルト』と言った事が何度もあった。しかし、こと放射線、放射線被ばくに関しては、とにかく正確な報道をして頂きたい。

それから、マスコミ(“煽り系”の低質なマスコミは論外ですよ)は『安全、安全』というだけでなく、なぜ安全なのか?をちゃんと、誰にでも分かるように、説明して欲しい。いや、これはマスコミの仕事ではなく、政府の仕事かもしれない。枝野官房長官は、“健康に影響は無い・・・”的な発言を何度もしましたが、普段の何倍もの放射線を浴びて、なぜ安全なのか? それをちゃんと説明すべきだと思う。説明することがそれほど難しいとも思えない。いや、東工大学応用物理学科卒の管総理が、数字を出して誰にでも分かる形で説明してくれたら、説得力倍増だと思う。

人間誰しも分からない事には、恐怖感を抱く。こと、放射線被ばくに関しては、恐怖感倍増です。日本人は、世界で一番放射線の怖さを知っています。これを機会に世界で一番放射線に詳しい国民になっても良いではないか。

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今日の作戦。いや、また、エラく原始的な方法になりましたね・・・。「バケツで水汲んでかける」と「ホースで水かける」。障害になっているのは、高放射線下の作業員の被ばくです。これを見て私が思ったのは、なぜ無人航空機を使わないのか?という事。ご存知のように米軍は、多くの無人航空機を運用しています。これらは、パイロットはワシントンにいながら、イラクにピンポイント爆撃できるんですよ。イラク戦争の時のニュースに良く出てきた「プレデター」って覚えてません?プレデターのお腹に爆弾の代わりに、巨大なビニール袋に5トンのホウ酸入り水詰めて飛んだら、原子炉にピンポイントで落とすなんて簡単なことだと思うんだけど???少なくとも技術的には全く問題ないよね???。原子炉特有の問題とか、政治的な問題があるんだろうか???

現場で被ばくしながら、懸命に活動してるであろう、東電職員や警視庁職員、自衛隊員を想像したらそう思った。なぜ、無人航空機を使わないんだろう?

誰か理由知ってたら、教えて!

って、コレ書いてたらさ、NHKで今日のヘリから撮られた映像ってのが、テレビに映ったんだけど・・・分からん・・・。この程度の映像なら、ラジコンのヘリにビデオぶら下げればアマチュアでも撮れるじゃん!って突っ込みたくなるのはオレだけなの??? 操縦に慣れた人なら、モニタ画面見ながら、建物の内部に入るのも不可能ではないと思うんだけど???・・・なんかオレ・・・、間違ってる???
わたしゃ、専門家じゃないんで、以下、間違いがあったら、誰か訂正して欲しいのだけど。

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昨日のエントリーには、珍しくメールで質問が来たので、答えておきますね。

質問 『“年間被ばく線量限度”が1ミリシーベルトでありながら、普通に生活してるだけで、受ける放射線の世界の平均が年間2.4ミリシーベルトという事は、全世界の人が限度を超えているということか?。』

ごもっともです。言葉足らずでした、すみません。年間被ばく線量限度というのは、『一般人が日常生活や医療目的のほか、やむを得ずさらされる放射線の限度』なんです(ココから引用)。人間は地球上に生きている限り、自然界から常に放射線を浴びています、これはしょうがない。また医療目的の被ばくは、ちょっとくらい被ばくしてもそれを補う利点があります、だからこれもしょうがない。年間被ばく線量限度というのはこれらを含みません。つまり、1年間の“しょうがなくない”被ばく量を規定したのが年間被ばく線量限度なんです。“しょうがなくない”被ばくというのは、つまり今回のような原発事故等がまず想定されます。

繰り返しますと、自然界から浴びる放射線+医療目的で浴びる放射線+年間被ばく線量限度を含むその他放射線の世界平均が年間2.4ミリシーベルトということです。

余談ですが、私はたぶん毎年、胃のX線検査を受けています。これで0.6ミリ。でもこれは、医療目的だから、年間被ばく線量限度には含まれない。ただね、東京時代のヒドい時は、1年間で成田‐ニューヨークを2往復、成田‐ナイロビを2往復、それにたぶん成田‐ロンドンを1往復してます。これ合計するとたぶん1ミリくらい行っちゃってますね(宇宙から降ってくる宇宙線は、高度が高いほど強くなるんで、成田‐ニューヨーク1往復で約0.2ミリシーベルトなんです)。あれ?飛行機に乗った時の被ばく増は、年間被ばく線量限度に含まれるのかな?それとも、「日常生活」に含まれるのかな?あれ?「業務出張」は日常生活なのかな?あれ?知らないや。成田からニューヨークとかナイロビって業務だったんだけど、“やむを得ない”か?、と言われるとびみょ〜だな・・・“イヤです、行きません”とか言ったら、1ミリシーベルト余計に被ばくせずに済んだんだよなぁ・・・^_^;)。

まぁ、ともかく成田‐ニューヨーク5往復したら、1ミリ行っちゃうんです。もちろん、昨日書いたように、1年で余計に1ミリ被ばくをしたからといっても、健康には全く問題ありません。

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さて、こちらのページの、
PDFファイルを開いて下さい(ヒマなら)。

これは文科省が取りまとめた全国各地の3月15日および16日の放射線量です。こういう数字ばっかりの表見るのってイヤですよね・・・。特に積算表とか

それはともかく、

例えば、左欄1の北海道を見てください。17−18の所の数字が0.028ですよね。これは3月15日の17時から18時の放射線量が0.028マイクロシーベルト/時だった事を示します。北海道の欄の一番右を見て下さい。0.02〜0.105/時になってますよね。これが過去の実績からの北海道の平常値。ということは、0.028マイクロシーベルト/時というのは、平常値の範囲内ですね。他方、平常値に収まってないのが、例えば8の茨城県。3月15日の17時から18時の放射線量が0.280マイクロシーベルト/時で、平常値の範囲が0.036〜0.058/時。平常より1桁多い約8倍。これは間違いなく福島第1原子力発電所の事故によるものです。

8倍にうろたえてはいけません。問題は平常値からどれだけ増えているか?です。茨城県の平常を例えば0.036/時とすると、0.280/時というのは0.244マイクロシーベルト/時分の増加。昨日はミリシーベルトで通しましたから、0.244マイクロシーベルトをミリシーベルトに換算すると、1時間当たり0.000244ミリシーベルト分余計に被ばくしている事になります。よって、この状態が1日ずっと続くと、
0.000244ミリシーベルト×24時間=0.005856ミリシーベルト
分余計に被ばくするというわけ。だから1年続くと,
0.005856ミリシーベルト×365日=2.13744ミリシーベルト
分余計に被ばくします。

あっ!限度量の1ミリを超えてる!っと思っても慌てない。あくまでも今の状態が1年続いたら、です。今の状態が向こう1年続く事なんてあり得ると思いますか?絶対無いです。

以上は超大雑把な計算ですが、一応の目安にはなるでしょう。

上の計算にはいろいろ突っ込みどころもあるでしょうが、私が思うのは、今の状態が続くなら、健康被害はほとんど無かろう、という事。ただし、あくまでも「今の状態が続くなら」です。

同時に、報道によると半径20Kmの避難エリアにもまだ人がいるんですか?であれば、そういった人達には念入りなモニタリングが必要とは思います。が、それでも、今のところは、文科省から発表される福島県内の観測地を見ると、健康に影響があるような被爆量にはなっていないはずです。

ちなみに上のPDFファイル、肝心な福島県のデータが無いんですよね。一瞬、ああっ!!!これは政府の陰謀かっ!って思ったんだけど、おそらく計測機器が津波で流されちゃったんでしょうね。上に書いた通り、福島県内の数字は毎日文科省から別途発表されています。

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わたしゃ、専門家じゃないんで、以上、間違いがあったら、誰か訂正して欲しいのだけど。