1号機 炉内注水で圧力高まる
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1号機 炉内注水で圧力高まる

3月24日 11時43分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

原子炉の圧力などが高い状態が続いている福島第一原子力発電所1号機について、炉内に水を入れる量を増やした結果、原子炉を覆う格納容器の圧力が高まったとして、東京電力は、水の注入量を減らすなどの対策を取っています。経済産業省の原子力安全・保安院は「現時点では落ち着いた状態だが、楽観はできず、監視を続けていく」と話しています。

福島第一原発1号機では、原子炉の表面で測った温度が高い状態が続き、設計段階で想定されていた最高温度の302度を超え、およそ400度に達したため、東京電力は23日から原子炉への給水を強化しています。原子力安全・保安院によりますと、原子炉に入れる水の量を増やした結果、原子炉を覆う格納容器の圧力が上昇する傾向になったということです。このため、24日午前2時半すぎから水の注入量を若干減らしたところ、午前5時の時点で、容器の圧力は0.385メガパスカルと設計段階で想定された最高圧力の0.528メガパスカルを下回り、圧力の上昇が抑えられてきているということです。また、一時、400度にまで達した原子炉の表面の温度は、24日午前5時の時点で243度に下がっているということです。原子力安全・保安院は「現時点では落ち着いた状態だが、楽観はできず監視を続けていく」と話しています。これについて枝野官房長官は、24日午前11時すぎの記者会見で「1号機の原子炉の温度は下がったが、圧力が上昇しており、冷却を進めながら圧力をいかに下げるかということで対応していて、努力と注視が必要だという認識だ」と話しました。