秋葉原通り魔事件 死刑判決
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秋葉原通り魔事件 死刑判決

3月24日 15時0分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京・秋葉原で起きた通り魔事件の裁判で、東京地方裁判所は24日、加藤智大被告に「全く落ち度のない被害者たちの命を奪った人間性の感じられない残虐な犯行だ。死刑を選択せざるをえない」と指摘し、死刑を言い渡しました。

加藤智大被告(28)は、3年前の6月、東京・秋葉原の繁華街にトラックで突っ込み、通行人をはねたり、ナイフで刺したりして7人を殺害し、10人に重軽傷を負わせたとして、殺人などの罪に問われました。裁判で検察が、「犯罪史上まれに見る凶悪な犯罪だ」として、死刑を求刑したのに対し、弁護側は「生涯をかけて事件について考えさせるべきだ」として、死刑にすべきではないと訴えました。判決で、東京地方裁判所の村山浩昭裁判長は「被告には十分な責任能力があった」と指摘したうえで、「被告は、偶然その場に居合わせた人たちにナイフで切りつけ、全く落ち度のない多くの被害者の命を奪った。人間性の感じられない残虐な犯行であり、死刑を選択せざるをえない」と指摘し、加藤被告に死刑を言い渡しました。加藤被告は、黒いスーツに白いシャツ姿で法廷に現れ、裁判長の前の席に座り、ほとんど身動きせずに判決の理由を聞いていました。