東京都知事選、主要候補が届け出…石原氏に新人が挑む

東京都知事選の出陣式で、大震災の犠牲者に黙とうをささげる現職の石原氏

　東京都知事選は２４日、いずれも無所属のワタミ前会長の渡辺美樹氏（５１）、４選を目指す現職石原慎太郎氏（７８）、前宮崎県知事の東国原英夫氏（５３）、元参院議員小池晃氏（５０）＝共産推薦、発明家ドクター・中松氏（８２）らが届け出た。

　「国家破綻への危機感」を理由に引退から翻意し、立候補した石原氏の４選の是非が問われる。東日本大震災を受け、首都の防災対策も争点となる。

　民主党は菅直人首相の地元で候補者を擁立できなかった。

　１９９９年に初当選した石原氏は２００７年に「最後のご奉公」と訴え３選。都の震災対策を連日記者会見して発表、現職の強みを見せる。多選批判を封じたい石原氏に新人候補がどう挑むか注目される。

　渡辺氏は経営者としての経験を生かして「東京の経済を守り、被災地の復興のエンジンとなる」と主張。東国原氏は「東京が元気になれば（被災地の）東日本、さらに日本が元気になる」と表明、雇用対策や危機管理を公約に。

　小池氏は石原都政を否定して「福祉や防災都市の備え」を強調。中松氏は「東京のリーダーは、ものづくりのプロがなるべきだ」と訴えている。

　都議会では自民、公明が石原氏、民主は渡辺氏の支援を決めている。

（2011年3月24日12時55分  スポーツ報知）

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