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大伊丹市医師会:急病当番制を廃止へ 医療機関減少で負担 /兵庫

 伊丹市内の病院や診療所が持ち回りで急病患者に24時間対応する「内科・外科在宅急病当番制度」が、今月末で廃止される。制度を実施してきた同市医師会(原弘会長)は、「当番を担える医療機関が減少し、負担が大きくなりすぎたため」と説明している。

 同市医師会によると、この制度は1997年に始まり、内科と外科の急患を24時間受け入れることができるように、市内の医療機関が当番を担ってきた。昨年度の利用者は約1万5000人で、発足当初からほぼ横ばい。しかし、当番を担う医療機関が当初の11カ所から半分以下の5カ所に減少し、負担が大きくなっていた。医師会は「制度を廃止したくはないが、医療機関の負担は限界に達している」としている。

 伊丹市ではこの制度とは別に、土日や祝日に内科の急患を受け付ける休日応急診療所を開設しているが、平日を含め急患を担ってきたこの制度の廃止について、市は「市民の安全安心を担ってきた制度が廃止になるのは、市民生活への影響が大きい」とコメント。受け付け時間を夜間の一定時間に短縮するなど、新たな当番制度について医師会と協議している。【衛藤達生】

〔阪神版〕

毎日新聞 2011年3月24日 地方版

 
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