地方【放射能漏れ】現場に踏みとどまる原発作業員に「死の危険」 仏専門家が増援呼び掛け2011.3.24 07:01

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【放射能漏れ】
現場に踏みとどまる原発作業員に「死の危険」 仏専門家が増援呼び掛け

2011.3.24 07:01
福島第1原発の中央制御室で計器を読み取る作業員=3月23日(原子力保安検査官撮影、原子力保安院提供)

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福島第1原発の中央制御室で計器を読み取る作業員=3月23日(原子力保安検査官撮影、原子力保安院提供)

 福島第1原発の事故で、フランス・パリ大学のポール・ジョバン准教授(日本社会学)は24日付ルモンド紙のインタビューで、強い放射線にさらされながら事故現場に踏みとどまり、電源復旧などに取り組む作業員らに「死の危険」が迫っているとして、交代要員の派遣など増援が必要だと呼び掛けた。

 同准教授は「少なくとも外部から応援の作業員を呼び寄せて緊急に(1人当たりの放射線)被ばく量を減らす必要がある」と、少人数の技術者や作業員に依存する態勢に異議を唱えた。

 また「日本の放射線防護政策は、何より原子力産業の保護を優先する」として、原発作業員が白血病などを発症しても、めったに労災と認定されないと批判。厚生労働省が今回の事故対策に限り、被ばく線量の上限を250ミリシーベルトまで引き上げたことについて「この緊急措置は、作業員が死亡することになっても(東京電力が)補償請求を免れるための方便である可能性がある」と指弾した。

(共同)

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福島第1原発の中央制御室で計器を読み取る作業員=3月23日(原子力保安検査官撮影、原子力保安院提供)
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