東日本大震災を受け、総合格闘家・秋山成勲(35)が23日、都内のJR新宿駅前で、格闘家ら約40人と3時間半、被災地への募金を呼び掛けた。
秋山は震災発生直後から連日、ツイッターで情報を発信し、今回はそのメッセージに応じた“格闘家オールスターズ”が集結した。ホームレスの男性が生活費となる貴重な金を募金箱に入れている姿に、秋山は「気持ちをいただいた。ありがたいです」と感謝した。
米国で現地19日に出場予定だったUFCを欠場。秋山は「迷惑をおかけした。次戦ができるか分からない状況だが、練習は続ける」と、支援活動との両立を目指す。
在日韓国人4世として大阪で生まれ育ち、近大卒業後は韓国で柔道に打ち込んだ。01年に日本国籍を取得したが、格闘技を通した日韓の橋渡し役という意識がある。
「今後は大阪など地方でも活動を続け、それが落ち着いたら韓国に渡って日本の状況を伝えたい。韓国の人たちにも関心を持ってもらい、将来の災害時に両国が互いに支援し合えるよう理解を深めたい」。韓国メディアも取材に訪れる中、秋山は震災を契機とした“2つの祖国”の協力関係強化の一助となる考えだ。
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