チェルノブイリの2~5割 福島原発放射性物質で試算【ウィーン共同】オーストリア気象当局は23日、福島第1原発の事故後3~4日の間に放出された放射性物質セシウム137の量は、旧ソ連チェルノブイリの原発事故後10日間の放出量の20~50%に相当するとの試算を明らかにした。 同当局は双方の事故現場から1日当たりに放出されたセシウム137の量は「大差がない」とする一方、放射線の影響を総合的に判断したわけではなく、福島の事故規模がチェルノブイリよりも大きいとは「決して言えない」としている。 試算によると、福島第1原発から同時期に放出されたヨウ素131もチェルノブイリの約20%に相当するという。 福島第1原発から放出されたとみられる放射性物質は米国や欧州などでも検出されており、同当局はこうした測定値などを基に試算。チェルノブイリ事故については経済協力開発機構(OECD)原子力機関のデータを参照したという。 一方、ロイター通信によると、フランスの放射線防御・原子力安全研究所(IRSN)は22日、福島第1原発事故で放出された放射性物質の量は、チェルノブイリ事故の約10%との見解を明らかにした。 【共同通信】
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