9割以上がお肌に悩みあり。若い世代ほど悩みが強い傾向あり。
お肌の悩みがある主婦は、実に93.2%にのぼります(Q2)。
42.3%は「かなりある」を選んでおり、お肌の悩みが多い主婦がかなりいることがわかります。
悩みのある割合は50代以上でも77.5%と高いものの、「かなりある」の割合は若い世代ほど高く、
お肌の悩みは「肌機能の衰え」よりも「外見的な美しさへのこだわり」に比例していることが考えられます。
肌タイプ別で「かなりある」がもっとも多いのは、毛穴や吹き出物など目立ちやすいトラブルが多い「脂性肌」となりました。 |
「しみ」「乾燥」「毛穴」が3大トラブル。「しみの悩み」は全世代・全肌タイプで共通。
お肌の悩みの上位は「しみ」(64.6%)、「乾燥」(62.9%)、「毛穴が目立つ」(55.8%)となり(Q3複数回答)、
もっとも気になることも同様に「しみ」(24.0%)、「乾燥」(16.4%)、「毛穴が目立つ」(16.3%)となりました(Q4)。
以下、年齢別・肌タイプ別の悩みの傾向です。
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20代
◎20代に多い悩みトップ3・・・「乾燥」(67.0%)、「毛穴が目立つ」(64.4%)、「しみ」(54.5%)
◎20代のもっとも気になる悩みトップ3・・・「乾燥」(22.7%)、「毛穴が目立つ」(18.5%)、「しみ」(14.2%)
★比較的皮脂分泌が多いはずの20代ですが、「乾燥」に悩む割合は全世代でもっとも高く、7割弱にのぼります。
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30代
◎30代に多い悩みトップ3・・・「しみ」(65.2%)、「乾燥」(64.3%)、「毛穴が目立つ」(58.7%)
◎30代のもっとも気になる悩みトップ3・・・「しみ」(25.5%)、「毛穴が目立つ」(18.6%)、「乾燥」(15.8%)
★20代から目立つ「しみ」の悩みは30代でさらに増えます。
もっとも気になることでは「毛穴」が「乾燥」を上回り、目立ちやすいトラブルをより気にする様子がうかがえます。
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40代
◎40代に多い悩みトップ3・・・「しみ」(75.8%)、「乾燥」「くすみ」(56.5%)
◎40代のもっとも気になる悩みトップ3・・・「しみ」(32.8%)、「しわ・小じわ」(14.0%)、「たるみ」(12.4%)
★20代55%、30代65%の「しみ」が76%にまで増加し、もっとも気になる悩みも3分の1が「しみ」に集中します。
また「くすみ」「しわ・小じわ」「たるみ」の悩みが目立ち始め、老化が気になり始める年代といえるでしょう。
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50代以上
◎50代以上に多い悩みトップ3・・・「しわ・小じわ」「たるみ」(67.3%)、「しみ」(63.3%)
◎50代以上のもっとも気になる悩みトップ3・・・「しみ」(22.4%)、「乾燥」「たるみ」(16.3%)
★数では「しわ・小じわ」「たるみ」がトップですが、もっとも気になるのは「しみ」です。
高年齢層の美肌のイメージは「年齢相応のしわはあっても“しみ”はない白い肌」といえそうです。
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混合肌
◎混合肌に多い悩みトップ3・・・「しみ」(65.9%)、「毛穴が目立つ」(65.4%)、「乾燥」(52.6%)
◎混合肌のもっとも気になる悩みトップ3・・・「しみ」(25.9%)、「毛穴が〜」(20.2%)、「にきび・吹き出物」(11.0%)
★半数が「乾燥」に悩む一方、「吹き出物」も気になります。目立つ「吹き出物」が「乾燥」よりも悩みの種です。
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乾燥肌
◎乾燥肌に多い悩みトップ3・・・「乾燥」(90.1%)、「しみ」(65.4%)、「しわ・小じわ」(51.2%)
◎乾燥肌のもっとも気になる悩みトップ3・・・「乾燥」(31.3%)、「しみ」(22.6%)、「しわ・小じわ」(10.8%)
★「乾燥」の悩みが圧倒的に高いものの、2割が乾燥以上に「しみ」を気にしており、
「美白」へのこだわりの強さがうかがえます。他の肌タイプでは低い「しわ・小じわ」の悩みが高いのも乾燥肌の特徴です。
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脂性肌
◎脂性肌に多い悩みトップ3・・・「毛穴が目立つ」(78.8%)、「にきび・吹き出物」(63.5%)、「しみ」(44.2%)
◎脂性肌のもっとも気になる悩みトップ3・・・「毛穴が〜」(34.6%)、「にきび・吹き出物」(23.1%)、「しみ」(11.5%)
★毛穴の悩みの多さが突出しています。また、全世代・全肌タイプの中で唯一「しみ」が半数を超えません。
脂性肌は比較的しみができにくい肌質なのかもしれません。
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トラブルの多くは「年齢によるもの」と認識。食事・睡眠・スキンケアよりも「ストレス」を問題視。
お肌の悩みの原因として考えていることは「年齢」(56.9%)がトップ、次いで「精神状態やストレス」(42.3%)、
「紫外線」(39.5%)が続きます(Q5複数回答)。
もっとも気になる悩み別に見ると、しみは「紫外線」「年齢」、にきび・吹き出物は「精神状態やストレス」、
しわ・くすみ・たるみは「年齢」が目立ちます(※設問では「もっとも気になる悩みの原因」と
限定して聞いていません。)年齢別に見ると、20代では「精神状態やストレス」がやや突出、
40代〜50代以上では「年齢」がかなり突出します。
多くのトラブルはエイジングの結果という考え方が目立ち、美肌対策はすなわちアンチエイジングの闘いといえそうです。
また、食事・睡眠などの生活習慣やメイク・スキンケアよりもストレスを肌トラブルの原因として見る考え方が多いのは興味深い結果です。
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美肌対策をしているのは6割。しない理由は「お金がかかる」「面倒」。対策をしている層は効果が実感できない悩みあり。
お肌のために心がけていることがある主婦は59.3%です(Q6)。
悩みがあるのは93.2%ですので、全体の33.9%は悩みがあっても特別対策を講じていないことがわかります。
悩みがかなりある層も対策している割合は7割に達しません。
美肌対策についての悩みは「ケアするお金が十分にない」(38.7%)がトップ、
次いで「面倒で続かない」(35.2%)、「効果が出ているかわからない」(30.8%)が続きます。
現在対策をしていない層ほど「面倒」「お金」が高く、
「スキンケアは面倒でお金がかかる」という認識が美肌対策を敬遠させていることがわかります。
また、対策をしている層は効果が実感できない悩みが強いことがわかりました。
年代別に美肌対策の悩みを見ると、20代は「お金」「合うものがわからない」、
30〜40代は「お金」「面倒」、50代以上は「効果がわからない」が目立ちます。
20代は自分に合うものを模索している時期であり、30〜40代になると面倒という意識が強くなり、
50代以上になると効果が実感できなくなるという状況が浮かび上がります。
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8割が美肌対策に関心あり。「外側」への働きかけに関心が高い層は「内側」への働きかけにも高い関心。
サプリメントや食事・生活習慣など“体の内側”から肌を整えることに関心がある主婦は、81.1%です(Q8)。
一方、基礎化粧品の使用やマッサージなど“肌の外側”に働きかけるスキンケアへの関心も同率(81.1%)です(Q9)。
積極的関心(「とても関心がある」と回答)と消極的関心(「どちらかといえば関心がある」と回答)の比率は
共に3割と5割で変わりません。
美肌対策への関心は、“体の内側への働きかけ”と“肌の外側への働きかけ”に差はなく、
“外側への働きかけ”に関心が高い層は“内側への働きかけ”にも関心が高いことがわかりました。
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まとめ
9割以上がお肌の悩みを持ち、8割が美肌対策に関心を持っていますが、実際に対策をしているのは6割に過ぎず、
対策をしない主な理由は費用と面倒さであることがわかりました。
昨今の美白ブームを裏付けるように全世代・全肌タイプがしみに悩み、「美肌=美白」の意識は
広く浸透しているようです。その他、お肌の悩みが多いのは中高年層よりも20代であること、
乾燥の悩みが強いのも中高年層よりも20代であること、生活習慣よりも「ストレス」をトラブルの原因と見なす傾向など、
予想を裏切る結果も確認できました。
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