福島第一原子力発電所には、電機メーカー各社も技術者を派遣し、防護服を着ながら復旧作業などに当たっています。
このうち「東芝」は、原子炉の格納容器に詳しい設計者や電気系統の専門家など、福島第一原子力発電所の保守点検などに当たってきたおよそ100人の技術者を派遣し、東京電力とともに冷却ポンプの復旧作業を行っています。また、東京の東京電力本店や首相官邸にも原子力発電所に精通した社員を派遣するなど、およそ700人が現地の作業を支援する業務に当たっているということです。「日立製作所」は、冷却ポンプ用の電源を確保するため、東北電力の送電線から発電所に電線を引き込んだり、施設の中の分電盤を設置したりする工事を行うため、80人の社員を現地に派遣し、作業を行っているということです。さらに、プラントの設計者など原子力発電所の構造に詳しい技術者およそ1000人も、茨城県日立市の拠点などで、こうした工事を支援する業務に当たっているということです。現地に派遣されたメーカーの社員は、放射線を計測しながら防護服を着て作業を進めているということです。