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粉ミルク溶くのは控えて 妊婦は大丈夫 東京の水道水(2/3ページ)

2011年3月24日5時2分

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 では、母乳で赤ちゃんを育てている母親や妊婦は、水道水を飲んでもよいのだろうか。政府はいずれの場合でも、「大人の基準(1キロあたり300ベクレル)以下の水なら大丈夫」としている。

■大人はいいの?

 では大人なら大丈夫なのか。

 いまの段階であまり神経質になる必要はない。300ベクレルという基準自体、1年続けて飲んでもリスクが低いとして決められたもので、一時的に飲んだぐらいなら影響は考えにくいという。

 消毒しようとして沸かしても、放射性物質の濃度は変わらない。だが、たとえ基準を超えた水でも、手を洗ったり、入浴したりといったぐあいに生活用水にするなら問題ない。洗濯に使って「衣類が汚染される」などと考える必要もない。

 今回、放射性ヨウ素の高い値が出たのは金町浄水場の水だ。家庭に届くまでに、他の浄水場の水と混じり合うことも多い。現在、計画停電の影響もあって各浄水場からの水の混じり具合は一定ではなく、家庭の蛇口から出る水道水での濃度はまちまちとみられる。都が新宿区の施設で続けている分析結果でみると、22日の放射性ヨウ素の1リットルあたりの値は18.7ベクレルだった。

 都は、放射性物質を除去する効果がある程度、期待できるとして、21日夜から浄水に使う粉末活性炭の量を3倍にしていた。今回、基準を上回る放射性物質が検出されたことを受け、23日午後からは4倍にした。

 一方で、政府によると、家庭用浄水器で同様の効果があるかどうかはデータがなく不明という。

■これからは?

 どうして今、水道水から基準を超える放射性物質が出たんだろう。

 水道水から放射性物質が検出されたのは、東京電力福島第一原発の1号機が水素爆発してから約10日もたった22日だった。

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