東日本大震災が発生した11日の夜、宝塚市消防本部東消防署の幹部らが、市内の飲食店で宴会に出席していたことが23日、分かった。定年退職者の送別会だったといい、署員約80人のうち、署長や副署長をはじめ26人が出席。11日深夜には緊急消防援助隊が出発するなど、慌ただしい対応の最中だった。市は「被災者や派遣される仲間のことを思えば、宴会はできないはず。中止すべきだった」と陳謝している。
同署の坂本利明署長によると、送別会は午後6時〜8時半で、飲酒もしたという。「参加者への連絡も難しかったため、簡単に済ませようと思った。震災を踏まえ、散会後は全員に自宅待機を命じた」としている。援助隊の出発を見越して4人を指名後、会場に向かったという。
同本部には、重大災害発生時の非常招集に関する規定はあるが、市内や近隣の事案を想定し、今回は対象外という。
(2011/03/24 08:00)
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