福島第1原発の現状 | ||||
---|---|---|---|---|
号 機 (地震発生時の状況) | 建 屋 | 使用済み 核 燃 料 プ ー ル | 圧力容器の燃料棒 | 格納 容器 |
1号機 (運転中) | × 水素 爆発 | 不 明 | × 損傷 | ○ 維持 |
2号機 (運転中) | △ 壁に 損傷 | △ やや高め | × 損傷か | △ 損傷か |
3号機 (運転中) | × 水素 爆発 | △ 過熱か | × 損傷か | ○ 維持 |
4号機 (停止中) | × 一時 火災 | △ 過熱か | な し | ○ 維持 |
(注) 5、6号機は安定した「冷温停止」状態
利用できる冷却機能には炉心への注水システムと、冷却水を循環させて炉心を冷やすシステムがあるが、まず炉心への注水の実施を目指す。ホウ酸水注入系と制御棒駆動系という、通常は別の目的で備えた仕組みを使い、海水や水を注入する。
これらによって応急的に原子炉を冷やした後、水を循環させて原子炉を冷やすシステムを動かすことになる。
だが、故障部品などがあればこうしたシナリオは狂ってしまう。
【ケース3】容器破損で放射性物質放出
最も懸念されるのは燃料棒が完全に溶けて、圧力容器や格納容器を破損させてしまうこと。大量の放射性物質を含む燃料が外部に出てしまう。高温の燃料が付近の水と反応して水蒸気爆発が起きることも心配される。
燃料棒の温度上昇と応急措置的な冷却のバランスが崩れて、燃料棒が過熱する可能性は捨てきれない。だが出光一哉・九州大学教授は「これまでの冷却で燃料棒の溶解を抑え込んできた。これ以上過酷な事故に進展する可能性は低いだろう」とみている。
ただ、たとえ1つの原子炉で事態が悪化するだけでも、そこで放射線量が急増すれば他の炉の復旧作業が困難となり作業員が退避を迫られる。すべての原子炉や使用済み燃料プールの注水作業ができなくなり、手がつけられない状態になる。
日経平均(円) | 9,449.47 | -158.85 | 23日 大引 |
---|---|---|---|
NYダウ(ドル) | 12,086.02 | +67.39 | 23日 16:30 |
英FTSE100 | 5,795.88 | +33.17 | 23日 16:35 |
ドル/円 | 80.91 - .94 | +0.18円安 | 24日 7:25 |
ユーロ/円 | 114.09 - .18 | -0.24円高 | 24日 7:25 |
長期金利(%) | 1.215 | -0.030 | 23日 15:01 |
NY原油(ドル) | 105.75 | +1.75 | 23日 終値 |
経済や企業の最新ニュースのほか、大リーグやサッカーなどのスポーツニュースも満載
詳細ページへ
日経ニュースメール(無料)など、電子版ではさまざまなメールサービスを用意しています。
(詳細はこちら)