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東京都は23日、葛飾区にある都水道局の金町浄水場で、水道水1キログラムあたり210ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたと発表した。乳児の基準100ベクレルを超えているため、都は23区、武蔵野、町田、多摩、稲城、三鷹の5市全域に乳児が飲むのを控えるように求めた。福島県に続き、首都にもやってきた水道水の恐怖。都内のスーパーやコンビニではミネラルウオーターを買い占める客が相次いだ。
ついに水道水パニックが首都を襲った。都が22日に3か所の浄水場で行った検査の結果、金町浄水場からは210ベクレルの放射性ヨウ素が検出された。1歳未満の乳児に対する基準100ベクレル(乳児以外は300ベクレル)を超えた。
ここ数日、都内に降った雨が原因で放射性物質がまとまって落ちたと推測される。小作浄水場(羽村市)は32ベクレル、朝霞浄水場(埼玉県朝霞市)では検出されなかった。埼玉や千葉で基準値を超えず、雨の降り方によって数値が変わったと思われる。
金町浄水場では江戸川から水を採取しているため、都は水源が同じ三郷浄水場も合わせ、対象地域を両浄水場がカバーする23区と5市とした。
突然の発表に、都内はざわめき立った。ニュースが流れたのは午後2時過ぎ。その直後、スーパーやコンビニではミネラルウオーターが次々と売り切れた。テレビで見てすぐコンビニに走った世田谷区の女性(32)は「大きいペットボトルはなく、500ミリリットルが数本だけあった。5分後にもう一度来たら、それもなかった」と口をあんぐり。
港区にあるスーパー「マルエツ港南ワールドシティ店」では午後3時ごろ、台車で水を搬入すると既に十数人の主婦がスタンバイ。「お一人様1本」と従業員が呼びかけている最中に、主婦らは5本くらいをわきに抱えて去った。葛飾区のスーパーでは「30分で売り切れました。次はいつ入ることやら」と話した。
石原慎太郎都知事は会見で「基準値を下回っており、健康には影響ありません。ただし乳児については、粉ミルクを水道水で溶くのを控えてほしい」と火消しに努めた。都では23区と5市の乳児がいる家庭に1人あたり3本、計24万本のペットボトル(550ミリリットル入り)を配布すると発表した。
枝野幸男官房長官も「専門家の知見も借りて万全の態勢をつくる」と話す一方で、たとえ乳児が水道水を飲んだとしても「数回摂取しても健康に影響はない」と国民の冷静な対応を求めた。
金町浄水場では、放射性ヨウ素を除去できるとされる活性炭を通常の4倍の20ppm(水1トンあたり20グラム)に、濁りをとる凝集剤の量も増量した。管理事務所の多田純介技術課長は「効果は明日(24日)以降にならないと分かりません」と話した。
(2011年3月24日06時01分 スポーツ報知)
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