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福島・双葉病院「患者置き去り」報道の悪意。医師・看護師は患者を見捨てたりしていなかった(追記あり)

絵文録ことのは

松永英明

文士・事物起源探究家による探究・意見。

(報道の数字が混乱していて、合計数がなかなか合わないが、これらは追って整理されるものと思う)

以上の流れをもう少し簡単にまとめると、「自衛隊が来るが、寝たきりや車いすの患者が搬送できず、一旦戻る」→「2度目の救援が来ない」→「一緒に残っていた警察の指示で職員が川内村に避難」→「自衛隊と一緒に病院に戻ろうとする」→「避難地域なので一緒に行けない」→「自衛隊だけが救援に」→「2・3回目の搬送の際、病院関係者は誰も現場に居なかった」→「職員が患者置き去りで逃げたと報道」という流れになる。

これでは「職員が患者を見捨てて逃げた」とは絶対に言えない(警察の指示でやむなく避難させられたのであって、再び)。こんな報道をされたら、一生懸命がんばっていた職員に対する名誉毀損にしかならないと思う。

このような報道被害が繰り返されないよう強く願う。

3/19追記



まず注記。「双葉町の双葉厚生病院」と、今回の舞台である「大熊町の双葉病院」は別の病院である。

次いで本題。以下のような情報がツイッターで寄せられている。

都内某病院から双葉病院の患者を一部受け入れた旨の連絡を受けました。処方箋も届いていることは確認しましたので、放棄して逃げたという情報は疑問があります。亡くなった方が出たので、感情的な意見が流れたのでしょう。
双葉病院の誤報。実際福島からのうちに転院してき患者さんは「突然自衛隊が来て職員と引き離された」「なんの説明もなく連れてこられた」という人がいる。混乱の最中誰にも悪意はない。誤報以外は
患者さんが「突然自衛隊が来て職員と引き離された」「なんの説明もなく連れてこられた」と証言しているのは、病院職員が「見捨てて逃げた」という報道のニュアンスとはまるでかけ離れていることがわかる。

今回の件は現地の混乱の中で起こった悲しい行き違いであると思うが、そこで双葉病院の職員をスケープゴートにして怒りをぶつける形になっている報道姿勢には強く異議を唱えたい。NHKの報道でも、福島県側の主張のみに偏り、院長には電話で話を聞いてその一部だけを強調する内容であったと考える。

現在の困難な状況の中で、事実とかけ離れた内容によってスケープゴートを生み出すような報道は謹んでほしいと心から思う。そして、真実が明らかになり、名誉回復が行なわれることを強く希望する。

3/20追記



搬送中と搬送後合わせて21人の患者さんが亡くなったのは非常に悲しいことである。しかし、それを双葉病院の医師たちが最終段階で患者から離れていたからという理由付けをして双葉病院関係者を叩くのは絶対に間違っている。

というのも、11日の地震発生後、翌12日に大熊町役場からの大型バス派遣があり、地震発生からまる3日経った14日に自衛隊の最初の救援があった。この時点まで病院関係者4人はその場にいたが、精神的な障害を抱えた患者を多数含む約100人の患者をまる3日間、少ない人数の職員が必死で支えてきたのである。設備や物資も万全ではない中、そこから搬送される途中や搬送後に亡くなる患者さんが出たのは、もはや誰にもどうしようのないことだったはずだ。特に食料や、輸液等の不足があったのではないかとも推測できる。実際、他の避難所でも、避難後に亡くなっている方は少なくない。

繰り返す。精神的障碍者を含む約100人の患者を、まる3日以上、数少ない職員と乏しい物資という極めて厳しい環境の中で支えてきた。1度目の自衛隊救援後、二度目がなかなかこない中でいったんは警察官の指示で避難したが、また自衛隊と一緒に現場に戻ろうとしてそれを阻まれた。双葉病院のスタッフは最善を尽くしてなおあまりある行動を取っている。それを「患者を放置して逃げた、許せない」と非難するのは、人間として間違っていると私は強く思う。

双葉病院院長は取材に答えて、患者を残して避難したのは事実、と述べているが、それは医療関係者としての誠実さから、自省的に述べたものであると判断する。医療従事者として最後まで付き添えなかった無念さを述べているのである。そのように語ること自体、医療従事者としての誠意であると信じる。したがって、その言葉尻を捉えて「やっぱり逃げたんじゃないか」と責めるようなことは、人として決して行なうべきではない非人道的発言であると固く信ずるものである。
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