望 〜都の空から
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【社会】3号機の黒煙で作業員退避 空気から放射性物質2011年3月24日 05時53分
東日本大震災で事故が相次いだ福島第1原発では23日午後4時20分ごろ、3号機の原子炉建屋から黒煙が上がっているのが確認され、東電は1〜4号機の作業員ら計11人を退避させた。中央制御室の機能回復や原子炉の冷却に向けた作業が中断、横浜市消防局と東京消防庁による3号機への放水は中止された。 東電は第1原発正門付近で22日午後に採取した空気から、法令が定める濃度限度の2・24倍の放射性ヨウ素を検出。同日午後、第1原発の南約16キロで採取した海水からも同16・7倍の放射性ヨウ素を検出した。海水での濃度は、21日深夜に同じ場所で採取した海水とほぼ同じだった。 1号機は23日午前0時に、原子炉圧力容器の外側の温度が約400度まで上昇。設計温度の302度を大きく超えたため、従来とは別の系統で、海水の水量を増やして注入した結果、午後4時には305度まで下がった。 黒煙が上がった原因は不明だが、午後5時すぎに「収まりつつある」との情報が東電福島事務所に入った。3号機から西に約1キロ地点にある原発正門付近で、発煙の前後で放射線量の変化はほとんどない。 23日午後は、外部からの電力で原子炉や使用済み燃料プールを冷却する機能を回復させる作業をしていた。3号機では、外部電源により原子炉に真水を注入する給水ポンプの試運転に向けた作業中だった。 原子炉の状態を把握する計器類に外部から電力を供給できるようになっていた1、3、4号機では、計器を作動させて中央制御室で監視できる態勢整備に着手。22日の3号機に続き、23日は1、2、4号機で中央制御室の照明点灯を目指していた。 自衛隊ヘリコプターは23日午前、上空から各原発の表面温度を測定。20日に最高128度を計測した3号機の格納容器上部が35度になったのを含め、すべて60度を下回った。 (共同)
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