村西とおる生ライブ配信開始
◆ 友よ、泣くな、すべては想い出になるのだから・・・2011.3.19

自分が安全な場所にいながら、

何もしないで好き勝手なことを言うのは

慎むべきでございましょう。



またこうした状況の中では何を言っても

誤解を招くことになります。

しかしお叱りを覚悟で自衛隊の皆さまに

一言申し上げたいことがございます。



例の福島第一原発の3号機の上から、

ヘリコプターで水を撒かれた乗員の皆様へ、でございます。



いつもは着ることはない防護服を着こんでの任務でございましたから、

さぞかし勝手が違って大変でございましたでしょう。

猛訓練の成果を十分に発揮できなかったに違いありません。

上空の放射能のレベルも高く、強い風も吹いていて

最悪の条件が重なりました。



が、それにつけてもヘタクソでございました。

そのポイントの外し具合を見て

どこに水を落としているんだ、とガッカリさせられました。



あんなにヘタクソなら、いざ戦争となったときには

味方も巻き込んで損害を与えかねないのでは、と落胆させられました。



あの大型ヘリには10名もの隊員が搭乗していたそうでございます。

風力、高度、ヘリコプターの速度と専門的な計算を適格にした上での

「投下」であった筈でございます。

ああ、それなのにあの残念な外しかた、でございます。



カタズを飲んでテレビ中継を見守っていた全国民は

正直なところガッカリさせられたのでございます。



マスコミでは決断と勇気の決行、と讃える声が多数派でございますが、

天邪鬼のせいでしょうか、

当方はどうにも素直に賞賛する気が起こらないのでございます。



それどころか、この国家存亡の危機にあってなんたる不手際なことよ、

と腹立たしい思いを禁じえないのでございます。

それもこれも自衛隊に期待し、愛する由の苦言でございます。

それを証拠に防衛省の前にもう十年余も住んでおります。



この乾坤一擲の大勝負の場面でいかなる条件下であっても

4回投下したうちの3回もハズすようでは、

どんな理由をつけても面目丸つぶれではないでしょうか。



自衛隊が命がけで任務に就く、ことは心から感謝しなければなりませんが、

考えてみればそれは当り前のことでございます。



危機にあっては捨て身となって国民の盾となり命を捨てえるからこそ

優位な立場と特権を与えられて国の軍隊であるのでございます。



一般の土木作業ができるような救出活動だけが

国民に望まれてある自衛隊の活動ではありません。



放射能の恐怖をものともせず命がけで突撃する、

は当り前のことでございます。

その裏で何十万、何百万の国民の命がかかっているのでございます。

期待ハズレで済むハナシではございません。



ましてやあの臆病風に吹かれたかのようなヘタクソな水投下を

手放して賞賛するなどは論外でございます。

あの水投下の場面を中国の軍隊さまが見たら、

これは日本の自衛隊など御しやすし、

早目に尖閣列島をいただいても大丈夫じゃないか、

とスケベ心を刺激することになったのではないか、と気がかりでございます。



自分の職責を当り前に果たす人間を、

さも英雄の行ないであるがごとくハヤシたてて持ち上げるのは

たいがいにしたいものでございます。



ヘリコプターの拾葉員が浴びた放射能は1ミリシーベルト以下であった、

と報告されております。その後連続放水を行なった東京消防庁の

ハイパーレスキュー隊は多い隊員で27ミリシーベルトの

放射能を浴びております。ちなみに「癌」を屈服した和田アキ子さまは現在

年間4回のCTスキャン(約28ミリシーベルト)を受けられております。



罪のない、何十何百万の人間に対する責任から

命惜しまずに敢然として特攻する、のは自衛隊としては

当然のことなのだと重ねて申し上げるのでございます。



そして全国民の前で醜態を演じたことを深く反省し、

巻土重来を期して尚一層の訓練に励まれることを期待するものでございます。

それにしても・・・みっともなさすぎでございました。



このたびの原発の現場で気がかりなのは東電という超一流企業の

社員という王侯貴族のような待遇に恵まれることなく、

現場で先頭切って命をかけて働いている

下請け孫請けの作業員の皆さまの待遇問題でございます。



彼等は東電の、否明日の日本を担う重要な仕事を

命を的に遂行する任務を担いながら、相応の待遇に恵まれておりません。



東電は全社員の給料を一割カットして、

このたび前線で活躍された下請け孫請けの作業員の皆さまに

ズッシリと重い金一封を贈与すべきでございます。



あのフ抜けズラで現われた社長以下全役員は、今からでも遅くはありません。

もはやあなたたちは何の役にも立たずで時間の問題で

罷免されることは明きらかなのですから最後のご奉仕です。



全員福島の現場に行き、前線にヤグラを組んで立てこもり、

カネタイコを叩いて最前線で働かれている従業員の皆さまの

志気を鼓舞する任に就かれるべきでございます。



放射能で病気になったら大変だ、

と逃げ廻っている人達がいらっしゃいます。

お気持ちは分かりますが、

いま少し冷静に行動いただきたいものでございます。



本日手前どものところに友人が訪ねてまいりまして

「ヘリコプターを手配できないだろうか」と相談してまいりました。



何に使うつもり、と尋ねましたら、

「放射能が怖いから家族を連れてヘリコプターで逃げるつもりだ」

と言うのであります。何を世迷言を、でございます。



東京にどんな人体に有害な放射能が飛んで来ているんだ、

という話でございます。



がこの男、アンポンタンのクセに金は持っているのでございまして

60も過ぎたいい年をしていながら風評にめっぽう弱いのでございます。

パニくってしまってヘリコプター捜しを真剣にしているのでございました。



恥しくないのか、でございます。

逃げるなら新幹線でもいいのに、

何故ヘリコプターにこだわるのかサッパリ分かりません。

どうも自衛隊の水の落下行動から刺激を受けたようなのでございます。



冗談の話のようでございますが本当でございます。広い東京でございます。

いざとなるとこんな珍しい輩が出現するのでございます。

海老さまご夫妻も「東京を脱出」してタニマチのいる京都に

「高飛び」したそうでございます。



今日おいては「死すも生きるも我が大地」

というカダフィの心意気でまいりたいものでございます。



この東京を離れてどこで生きて行くのだ、

どこで生きていけるのだ、というのでございます。



死ぬも生きるも東京と一緒ということ、でございます。

が東京と一緒と同じ考えでありながら「買い占め」に走られている方が

おられるのは極めて残念なことでございます。



人間は学習する動物だ、といいます。

テレビや新聞、週刊誌にインターネットと、

これほどの情報に溢れる生活をしていながら、

一昔前のオイルショックの時と同じような

なぜ無用な買い占めに走るのでありましょうか。



あさましさに辟易させられます。

情報化社会は人間から判断力、思考力を奪うのでありましょうか。

ケイタイやインターネットという文明の利器が

付和雷同の原因となっている観があります。



プロ野球がこのたびの東北関東大地震の件でもめて、

開催がセパ別々になる、との報道がされました。



「セ」は予定通りに開幕を迎えることになりましたが、

選手や被災者の気持ちをないがしろにする決定だ、

との批判があるようでございます。とんでもない料簡違いでございます。



我々がもしこのたびの震災で死んだとしたら

どのように弔ってもらうことを望んだでしょうか。

妻や子や愛した人達が悲しんでくれることは、とてもありがたいことですが、

ずーっと悲しんでいて欲しい、と願うでしょうか。



「散る桜、残る桜も散る桜」です。



悲しんでくれている人達も同じように

必ずや「死」を迎えることになるのでございます。

誰とて死は明日は我が身なのです。



早いか遅いかは天命の決めること、人間である以上誰一人として

「死」から逃がれることはできないのでございます。



さすれば天国から残してきた人達を見てどう思うでありましょうか。

何日も、何日もなげき悲しんでしまいには病いの床に伏して、

できるだけ早く天国にやって来て欲しい、と思うのでありましょうか。



死んだ人間でそんな風にエゴイスティックに考える者など

一人もいないでありましょう。それよりも自分の分まで楽しんで

できるだけ一日も長く幸福な日々を過ごして欲しいと願うはずです。



できれば生前の故人の姿を偲んで「さかな」にして、

飲みや歌えのドンチャン騒ぎで楽しく過ごして欲しい、

と願うのでございます。



死者は残された者が、何日も何ヶ月も流し続ける涙を

ありがたく思うと思ったら大間違いです。



テレビでインタビューに答えて中年の女性が申されておりました。



「被災者となった私達のことは余り考えずに、

日本の国民の皆さんは楽しく過ごしていただきたいと思います。

皆さんが楽しく過ごされているのを見て、

それを恨んだり、羨ましく思ったりするほど、

私達はオチブレてはおりません」と。



このたび被災し、命を落とされた多くの人達の誰一人として

死ぬべき理由はありません。



泥水を飲んで息絶えるその瞬間まで

「死にたくない!!」と叫んでいたでありましょう。

彼等の死を決して無駄にしてはならない、

それが助かって生き残った者の使命です。



その使命とは彼等の分まで人生を謳歌して長く生きることです。



そして彼等が生きて愛した故郷の地に天国から見て

「さすが我が故郷よ」と胸を張ることのできる、

まぶしいまでの地を再建することです。



全国の日本人はいかに行動すべきでしょうか。

倹約をむねとして質素な生活を送る、ことではありません。



いままで以上に贅沢な生活をして人生を楽しむ、ことです。

贅沢な消費生活によって経済が回り税収も上がり、

復興資金がまかなえるからでございます。



AVを見て風俗に通い、好きな女性に高価なプレゼントをする、

こうした状況下にあってそうした一見不条理と思えるようなことを

歯をくいしばって行い生きれるタフな日本人に

「明日がある」のでございます。



特にこのたびの大地震とは無縁であった

名古屋以西の西日本の国民の皆様の贅沢活動は重要でございます。



義捐金を送ったり、募金活動に参加したつもりで、

その金を華美な乱痴気騒ぎに費やしていただきたのでございます。



「自粛だ節約だ」は非国民の所作である、

ことを肝に銘じていただきたいのでございます。



このたびは国内外の多くの有名人が

被災者への沢山の「寄附」を表明されております。



ペ・ヨンジュン氏の7200万円、イ・ビョンホン氏の5000万円、

チェ・ジュウさまの1500万円と韓流スターの皆さまの大盤振る舞いには

頭が下がる思いでございます。



また韓国では2時間の特別チャリティー番組が放送されて、

韓国国民の皆さまから多くの義援金が寄せられております。



先程中国の友人と電話で話しましたら、

中国でもこのたびのことは連日深夜まで大きく報道されていて

ジャスミン革命の話題などどこかに吹っ飛んでってしまった、とのことです。



日本人も「人の情を知る」こととなって、

これを機会に根拠の無いヘタな差別意識や優越感を

根絶しなければなりません。



久米宏さまは2億円、AKB48が5億円の義捐金を出すことを

表明しております。あのAKB48が5億円を出したなら、

他の日本の一流企業はどれほどの義捐金を出さねばならないのか、

高い踏み絵となっております。



また三木谷氏が10億円、ユニクロの柳井社長もいち早く個人で10億円、

ユニクロ本社がフリース等を10億分相当プレゼントすることを

表明しました。す早いタイミングといい、金額の多さといい、

お二人はさすが見上げた社会貢献のプロモーションであると感服しました。



また別に二人の有名人がさすがという行動を取られております。

孫正義さまと小沢一郎さまでございます。



孫正義さまは先頃フォーブスが発表した世界の金持ちランギングで

六千数百億円の財産を所有する日本一の金持ちとして

発表された人物でございます。



その日本一の「大金持ち」の支援活動に関しては全く音沙汰がございません。

ダンマリを決めこんでおります。評判通りの知らんぷり、でございます。



ヤフーを使っての義捐金を贈るサイトは立ち上げております。

例によって他人を利用することは得意でも自分の金はビタ一文だしたくない、

という信条から自分自身は一文も寄附をすることなく

人を利用することは長けております。



これまで孫さまは何か自分の事業に不都合があると

全国の一流紙に広告を出し「総務省に電話をかけ抗議をしよう」

と臆面もなくアジることは得意としてございましたが、

自分にとって利益にならないことを犠牲になってなにかする、

ということは死ぬほど嫌でございます。



孫さまが今日、

日本一の金持ちにふさわしい社会的尊敬を集めることのないのは、

元在日であるとか、嫉妬からのヤッカミ、ということではありません。



うなるほどの金を儲けていながら一度としてその金を社会に還元する、

という社会貢献をしたことがないからでございます。



社会に恩返しすることは、企業を発展させ、雇用を生み収益を上げて

税金を払うことにつきる、と徹底しているのでございます。



こういう人間を尻の穴の小さい人間、というのでございますが、

尻の穴など小さくともオカマをホラれるわけではないからかまいはしない、

と気にする風がないのでございます。



尻の穴が小さい、とは自分さえよければ他人はどうなってもいい、

という自己中に対する比喩でございます。



特別に社会によってその富を与えられたのにもかかわらず、

特別に社会に恩返しをする気持ちのない罰当たり、

を尻の穴の小さい、というのでございます。



犬に脈絡のない話しをさせる奇妙キテレツな

虫ズが走るCMを大量にタレ流すことには莫大な金を惜しみなく出しながら、

キャリアとして通信インフラを充実することに責任ある設備投資をしない、

やらずボッタクリのソフトバンクの経営が

孫さまの立ち位置を明確に示しております。



このたびの震災にあってもドコモなどは

崩壊した中継局変わりに車載の臨時の中継局を出して、

利用者の利便性を担保しようと必死な活動をしているのにもかかわらず、

ソフトバンクはただ様子ながめをして手をこまねいております。



これは企業の損得勘定の差として看過できるものではありません。

こうした非常時にあってはケイタイは命綱、最後のトリデ、の

ライフラインでございます。



そうした人間の生き死にの極限状態にある被災者に対して国民の財産である

電波を使う権利を附与されているにもかかわらず義務を果たすことなく、

「傍観者」をきめこんでいるソフトバンクから

キャリアの免許を取り上げるべきでございます。



日本一の大金持ち、と称される立場となった男なら、

全国から中継車載車を集めて被災地におもむき、

どうぞこれをお使い下さい、とケイタイバッテリー充電器付きの

ソフトバンクのケイタイを二、三万台無償で配っても

バチが当たることはないのでございます。



こんな「志」の低い人間が日本一の金持ちともてはやされているのは

「日本の恥」でございます。



「日本の恥」といえば忘れてならない大立者がもう一人おります。

小沢一郎閣下でございます。



閣下はこの間、ご自宅に引き込もりをなされております。

地元の岩手県民が被災して寒さと飢えと財産喪失の阿鼻叫喚の中で

身悶えして苦しんでいるのでございます。



このときこそ故郷の選挙区に着のみ着のままで飛んで行き、

「俺が命がけで皆んなを守るから心配するな、ガンバレ」

と激を飛ばすべきでございます。



岩手に行かず家に引き込もっているのは自分が行くと

警察の警備の人間が大勢ついて、

皆んなに迷惑をかけるから、だそうでございます。



バカ言ってんじゃないよ、でございます。

お前さんが東京にいたって警備の人間は

ついてこなければならないじゃないか、

同じ警備の人間を引き連れて歩くなら、

被災地に行って被災者の皆さま一人一人に声をかけ元気をつけて歩け、

というのでございます。



良い悪いは別として、小沢一郎命としてあがめたてまつり支援してきた

岩手県民は数多くいるのでございます。いまこそ恩返しの時です。



イワシの頭も信心から、といいます。



彼等にとっての生き神様である小沢一郎閣下が、

命が絶えかけようとしている瀬戸際の現場に降り立って、

「俺が救う、君達を絶対に死なせわしない」と咆哮したなら、

さすがオラが大将と値千金となりましたでしょうに、

根が自分勝手でこれまた自分のためにならないことをやるのは大嫌い、

な性格ときております。



すべてを失なって茫然自失となった岩手県民に今この時に声をかけることが、

どれほど大切で重要なことか、を知らないのでございます。



ゆっくりと騒ぎが落ち着き人心が穏やかさを取り戻したころ

王様然として登場し喝采を浴びたい、

と手前勝手な筋書きに酔っているのでございます。

本物の胆力に欠けるため修羅場が苦手でございます。



いつ再び地震が起きるか分からない地の死者とガレキの山に行くなんて、

恐しくてトンデモナイと閣下は引き込もりをされているのでございます。

なぜあのとき岩手の現場にかけつけなかったか、

いずれ発言を求められるときのための

調法な方便を考えながら、でございます。



小沢一郎閣下、いますぐ東京から岩手に出て行って下さい、

そして二度と帰って来ないで下さい、でございます。



また岩手、宮城、福島選出国会議員は全員地元に戻り、

自転車でもいいから被災地を走り廻って

その惨状を胸裏にシッカリときざんで

今後の救援政策の糧とエネルギーとしていただきたく存じます。



小沢一郎閣下に限らず、このたびの震災にあっては、

役立たずの国会議員の皆様はその給料を一律50%向こう一年間、

被災者の皆さまに提出いただきたく希望します。



天災といいながら国民はどうにもこうにも

怒りをどこにも持って行きようがなく憂鬱してございます。



役立たずの国会議員の皆さまが、

その給料を被災者の皆さまへ捧げた、というだけで

なんとか心のやり場ができそうでございます。



国民の皆さまのため、といいながら、

国会議員の「白アリ諸君」がことこの期に及んでも

自らを少しも犠牲に何もすることないのが許せないのでございます。



新聞によると被災地の閉まっているコンビニに侵入して

ATMを壊しているところを警察に現行犯逮捕された三人組の男がいました。

逮捕された男のうちの主犯格の男は零細企業の社長でした。

他の二人はその社員です。



社長が警察で供述したところによれば「従業員に給料を払いたかったから」

犯行に及んだ、ということです。身につまされる話でございます。

社長は余程セッパつまっていたのでしょう。



思いますに社長の会社は日雇いの

その日の出来高払いの仕事を請け負っていたのではないでしょうか。

あのような災害にあえばもはや生きるためには

ドロボーでもしなければならないほどに追い込まれていたのでありましょう。



人間は生きるために何でもやるのでございます。



ああした状況下で社員や家族のためこの社長一味が行なった犯罪を、

誰が責めることができるでしょか。



被災された皆様の中でも漁業や農協や商店の組合に

所属されている皆様の将来はいく分「楽」でございます。

いずれ国や地方自治体や所属する組織が必ずや多額の補償金や貸付金、

援助金を持って救済してくれることになるから、でございます。



しかし、何の組織にも属することなく

その日暮しの商売で生計を立ててきた人達は哀れ、でございます。



明日からの生活の糧や自立の道を

どこに頼ったらいいか分からないから、でございます。



特に水商売や風俗関係者の方のお立場を考えると、

お気の毒としかいいようがありません。

こうした水商売や風俗関係のお仕事に就かれていた方の存在は

社会の潤滑油、癒しとして必要不可欠なものでございます。



彼等の存在こそ社会の幸福のバロメーターといえるものです。

彼等の笑顔と活躍する姿を見ることができる夜の巷が

心にやすらぎと明日の労働力の源泉を与えてくれるのです。



彼等が露頭に迷い、命を捨てるような状況に追い込まれることのないよう、

行政の格段の配慮を心よりお願いしたいものでございます。



東京の夜は外灯も消されて真ッ暗でございます。

行き交う車や人の数も少なく、

人が出払ったお正月のような案配となっております。



このご時勢でございます。

それぞれの夜のお店の華やかなネオンも自主的に消されております。

なんとかこの厳しい状況を共に手をたずさえて乗り切りたい、

という日本人の連帯感が花咲いてございます。



なかに以前と同じくネオンサインもまばゆいほどに

きらびやかに明りをともしているお店がございます。

「月のしずく」と「すき家」の居酒屋チェーンでございます。



知り合いの店長にどうして看板の明りを消さないのか、と訊きましたら

「社長の命令で絶対に看板の照明を従来と同じく消さずに営業しろ」

という指示を受けているので、という答でございます。



店長は他のお客からも同じ質問をされているのでしょう。

なんとも気まずそうな様子でございます。



酒を飲むことはありませんが、

食事に調法でこれまで何度か利用していたお店でしたが、

見上げた経営者でございます。

店内はまだしも、外のネオンぐらい自粛する位の

コンプライアンスぐらい持ち合わせていないのでしょうか。



これから先は何があっても「月のしずく」と「すき家」には

二度と行くことはしない、と心に決めております。



客寄せをしたつもりでも、客をあきれさせ、

反感を呼んで客離れになっていることを

「我欲」にかられたチンピラ経営者は知るよしもないようでございます。

真面目な店長が哀れ、でございます。



これを書いているさ中、テレビで東電の常務が記者会見をして

「このたびは痛恨の極みです。福島県民にお詫びします」

と涙を流しておりました。



なぜ社長でなく、常務なのでありましょうか。

あの山一証券の社長の涙を懐かしく思い出します。



福島県民の皆さまにお詫びする心は常務ばかりではなく、

その恩恵によって今日の繁栄を享受してきた

東京や関東の国民もまた同じ気持ちでございます。



我々のために犠牲になった福島県民の皆さまに、

人として感謝とお詫びをしなければなりません。

他人ごとではない、というのはそういうことでございます。



特に原子力発電所があることによって

地元に多大なる補償や交付金がもたらされて潤った

双葉町、大熊町や富岡町、樽葉町と違って、

その近隣の南相馬市や浪江町、広野町は、

お隣の町の恵まれた環境を横目でながめながら

今日まで貧しい財政の中での行政運営を行なってきました。



それなのに、でございます。

このたびのもらい火のごとき災難でございます。

悔しい思いで過ごしてきたこの40年はなんだったんだ、

とやり切れない思いでございます。



東電は今度こそはこれらの近隣市町民の皆さまへのわけへだてない

ブ厚い補償を行なわなければなりますまい。



大能町の双葉病院で起こった出来事は衝撃でございます。

140名近くの重篤な入院患者を自衛隊が避難させるのにあたって、

病院関係者に一人もついて行かなかった、という話でございます。

その為に21名の入院されていた患者が命を落としました。



新たに受け入れた病院関係者に誰がどんな病気に患かっているのかの

情報をもたらされないままに、あれよ、あれよよいう間に

21名もの患者の方がお亡くなりになられてしまったのでございます。

手違いでは済まされない「明きらかな殺人」でございます。



双葉病院の関係者はいったいどこで何をしていたのか、

というのでございます。「警察に病院に戻ったらあぶないと止められたから」

といった言い訳を院長は云っているのでございますが、

福島県人のツラ汚し、でございます。



たとえ警察に止められても事情は院長が一番知っていたのでございます。

将来放射線で死ぬ恐れがある、どころの話ではなく

いま眼の前で何人もの患者さんが死んでしまう危険があったのでございます。



誰が何といおうと140名の命を守らなければならない使命がある、

と振り切って病院に戻るのが当り前でございました。



世の中にはどんな言い訳を言っても通らない、

という出来事が有るのであります。



この双葉病院の院長をはじめとする病院関係者を

被害にあわれた患者の遺族の方々は「殺人罪」で告訴すべきでございます。

そして捜査の追っ手がかかってどれだけ「逃げ足が早いのか」

拝見させていただかなければなりません。

そうでもしなければ、それこそ死んだ人間は浮かばれないのであります。



警察庁の警部補をしていた男がおります。

手前どもと同じ歳の古くからの友人ございます。

数年前定年で退職し故郷の陸前高田に

古女房と連れだって帰って年老いた父母の面倒を見ながら

悠々自適の生活を送っておりました。



そこにこのたびの大津波でございます。

友人の住んでいた地区は陸前高田といっても街の中ではなく、

街から2キロほど気仙沼の方に寄った戸数14の小さな集落でした。



地震が起きて「津波がくる」とすぐ逃げようとしました。

家の前は海ですが、家の裏にすぐ山がひかえています。

その山へ古女房と老いた父母を連れて逃げようとしたのです。



老いた母は足が悪く満足に歩くことができません。

モタモタととまどいました。急がないと大変なことになる、

と友人は母親をおぶってかけ出しました。

古女房が後ろから父親と一緒についてきます。



ガウォーッというこれまで生きてきて

聞いたことのない音が背後から聞こえました。

振り向くと大きな津波がすぐそこに迫っていました。

アッ、という声を立て5mほど後ろをついてきた老いた父が倒れました。



何かに足をとられて転んだのです。

「父ちゃん」と助けようとして父の傍まで戻りました。

老いた父は転んだままの姿で足を上げ、

かけよった友人の足を「早く逃げろ」とけり上げました。



父のけった足が太股にあたりました。その瞬間でした。

津波の先波が父の体をいっぺんに飲んでさらって行きました。

父の姿がアッという間に波の中に消えたのです。



どこをどう逃げたのか分かりませんでしたが、

気がつけば裏山の小高い丘の上に立っていました。

古女房も母も無事でした。



三人は家のあった場所を見ながら茫然としていました。

家のあったところは津波が渦を巻いています。



老いた父の姿をさらった津波は眼の前を

まるで龍の背中のようなうねりを見せて、

太平洋の彼方に去って行きました。



友は「無念だ」と一言言ったきり、

電話の向こうでススリ泣いていました。



講道館柔道でならしたモサの鳴咽の声を聞いて、

暗憺たる気持ちになりました。

なぐさめるべき言葉が何も見つかりませんでした。



これまでの人生で苦しいとき、悲しいとき、

折り折りに思い出して頼りにしてきた言葉を書きます。

「どんな苦しみだって耐えられる、

過ぎ去ってしまえばすべて想い出になるから・・・」












ラジオデイズの番組に出演致しております。

番組のリンクは下記にございます。
・釈徹宗・村西とおるの「色即是空」対談【クリック】
・プロフィールと前回の対談【クリック】




























〜〜最新映像作品のご紹介〜〜

THE真正中出しショータイム4

主演:浜崎りお

監督:村西とおる



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