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’11統一選:知事選 立候補予定者3氏、早くも舌戦 /三重

 24日の知事選告示を控え、最後の日曜日となった20日、出馬を表明している元経済産業省課長補佐の鈴木英敬氏(36)=自民、みんなの党推薦、公明党県本部支持=と、前津市長の松田直久氏(56)、旧津市議の岡野恵美氏(58)=共産推薦=の3氏は、党中央からの応援を得るなどして精力的に県下各地を回って舌戦を展開した。東日本大震災を受け、3氏とも防災対策や危機管理の課題を取り上げ、支持を訴えた。【田中功一、大野友嘉子】

 ◇鈴木氏「私はしがらみない」 津・鈴鹿・菰野で事務所開き、自民決起大会で訴え

 鈴木氏は津、鈴鹿市と菰野町で事務所開きや自民党決起大会に出席。予定していた谷垣禎一党総裁が東日本大震災対応のため来県できなくなったが、中谷元・元防衛庁長官と猪口邦子・元少子化担当相が応援に訪れた。中谷元長官は「三重県政は労働組合とか一部の利益団体に頭が上がらず県民本位の県政がされていない」と話し、しがらみのない鈴木氏の支援を訴えた。鈴木氏は大震災に触れ、「三重県が復興支援の先頭に立つために県経済を元気にするリーダーを選んでいただく必要がある」と述べ、「坂本龍馬はしがらみがないから日本を変えることができた。しがらみのない私を選んでもらうことが新しい県政をスタートさせるチャンスだ」と訴えた。

 ◇松田氏「元気な県づくりを」 鈴鹿で民主や連合系ミニ集会

 松田氏は、鈴鹿市を中心に支持者へのあいさつ回りを精力的に行い、夜は民主・連合系の県議選立候補予定者が開いた同市内2カ所でのミニ集会に出席した。10市町村が合併して誕生した津市の初代市長として、旧市町村の一体感の醸成に努めた実績を訴え、東日本大震災の復興にも全国が一体となって取り組む重要性を強調。さらに、三重の茶が宇治や静岡のブランドで販売されていることなど三重の知名度不足を指摘し、「三重の名前を売り込んでいかなければならない。私がトップでやらせていただいて、観光や企業誘致でも三重県が身近にイメージできる県にしていきたい。元気な県づくり、そして県民が安心して暮らせるように頑張りたい」と訴えた。

 ◇岡野氏「災害に強い県へ」 津で支援者前に演説会

 岡野氏は津市で街頭演説を行い、夕方には同市内で支援者約230人を前に演説会を開いた。演説会で岡野氏は「三重県は東海、東南海地震の心配がある。今回の大震災を教訓として、災害に強い県をつくらなければならない」と訴えた。

 また、震災対応のため来県できなくなった共産党の市田忠義書記局長の代わりに駆け付けた穀田恵二国対委員長は「今の県政は暮らしに冷たい。日ごろから福祉を充実させることで、災害時に備えることができる」と指摘。さらに「(福島県での)原発事故は、原発では絶対に重大な事故は起きないという安全神話を振りまいた原子力行政による人災だ」と批判し、「全国の原発を総点検する必要がある」などと述べた。

〔三重版〕

毎日新聞 2011年3月21日 地方版

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