[政治]ニュース
【検証 大連立】首相、処方箋なき“暴走” 仙谷氏、大島「取り込み」で策謀
2011.3.23 22:47
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「もう少し時間がかかるな…」と仙谷が戦略練り直しを始めた矢先に飛び込んだ菅の谷垣入閣構想。寝耳に水だった仙谷はカンカンに怒った。
「これで一からやり直しだ!」
× × ×
自民党内でも余波は続く。谷垣の出身派閥である古賀派会長で元幹事長の古賀誠は大連立の破談を聞いて周囲に不満をぶちまけた。
「この国難なのに、なぜそんなに簡単に断るんだ?」
古賀は自民党主導での政界再編を念頭に与野党の隅々にパイプを広げ、「救国内閣」を主張する国民新党代表の亀井静香とも連携を深めてきた。それだけに勝算もなく与野党対立を演出し続ける党執行部への不満を募らせる。
首相の“暴走”により大連立の芽はつみ取られてしまったように見えるが水面下の動きは消えていない。衆参ねじれの政治状況を考えれば、衆院解散がない限り、実行力のある政策を適切に打ち出すには連立の組み替えしかない。二大政党の大連立に向かうのはむしろ自然の理だと言えるからだ。
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