[政治]ニュース
【検証 大連立】首相、処方箋なき“暴走” 仙谷氏、大島「取り込み」で策謀
2011.3.23 22:47
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ところが、13日の会談に同席した自民党幹事長の石原伸晃の態度はかたくなだった。そこで菅は「次は絶対に谷垣と2人で会わなければならない。事前に情報が漏れれば必ず石原がこの話を潰しにくる」と考えたようだ。
菅には成功体験があった。経済財政担当相の与謝野馨だ。菅は昨夏以降、秘密裏に与謝野と直談判を重ね、閣内への一本釣りに成功した。これで「サシならば説得できる」と自信を深め「二匹目のドジョウ」を狙ったわけだ。
再び首相と谷垣の電話対談に戻ろう。
谷垣「震災対策には全面的に協力しますが、2人だけでコッソリなんて会えませんよ」
菅「トップ同士が膝を突き合わせなければできない話があるでしょ」
谷垣「それならばこの電話で何を話し合いたいのか言ってください」
菅は一瞬答えに窮したが、意を決して打ち明けた。
「あなたに副総理兼震災復興担当相として入閣してほしい」
これが失敗だった。思わせぶりの態度を示しながら信頼関係をジワジワと構築するという定石を打てば、「震災復興」という大義名分があるだけに事はうまく運んだかもしれない。
「あまりに唐突だ! 政策協議もなしにまず連携ありきというのは順序が違うでしょ!」
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