大雪:北陸道800台立ち往生 観測史上最高…福井気象台

2011年1月31日 13時21分 更新:1月31日 13時33分

大雪の中、動けなくなった車の列=福井県敦賀市で2011年1月31日午前11時33分、本社ヘリから竹内紀臣撮影
大雪の中、動けなくなった車の列=福井県敦賀市で2011年1月31日午前11時33分、本社ヘリから竹内紀臣撮影

 強い冬型の気圧配置が続く31日、日本海側を中心に大雪となっている。気象庁は同日夕方にかけ、北陸と西日本の日本海側で大雪やなだれなどの恐れがあるとみて注意を呼びかけている。北陸地方では、JRの全列車が運休したり、福井県内の北陸道や国道が通行止めになるなどしている。福井県は陸上自衛隊への災害派遣要請をする。

 JR西日本によると、30日午後9時ごろからJR北陸線で特急7本と普通列車が雪のため敦賀、福井駅など最寄り駅や駅間で停車した。除雪作業が追い付かず、計約1700人が特急の車内で一夜を過ごした。このうち特急しらさぎ16号(富山発名古屋行き)は今庄-南今庄駅間で立ち往生し乗客約250人が車中で夜を明かした。福井地方気象台によると、南越前町今庄で31日午前7時現在の積雪が1980年の観測開始以来最高の236センチに達した。また、JR東海道線米原駅(滋賀県)や大阪駅でも運転見合わせにより乗り継ぎができなくなった列車2編成の乗客約400人が車内で夜を過ごした。

 同社は31日午前、同日午後6時までに出発して北陸地方を走る全列車の運休を決めた。午後6時以降も一部の特急は運休する。

 中日本高速道路金沢支社によると、31日午前10時現在で北陸道では上り線の敦賀トンネル付近で約300台、下り線の葉原トンネル付近で500台が立ち往生。上りは福井インターチェンジ(IC)-木之本ICで、下りは長浜IC-今庄IC間で通行止めになっている。動けなくなったトラックなどのけん引作業などを行っているが、復旧の見通しは立っていない。また、同社は立ち往生している車の運転手らに、おにぎりや携帯トイレなどを提供しているという。

 福井河川国道事務所によると、国道8号でも南越前町と敦賀市境の敦賀トンネル付近で、トラックなどが車線をふさいで後続の数百台が立ち往生し、約10キロの渋滞が発生している。除雪車4台が除雪作業をしているが、復旧の見通しは立っていない。

【岩嶋悟、小林慎】

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