鉱工業生産指数:3.1%増 基調判断上方修正 12月

2011年1月31日 11時27分 更新:1月31日 12時4分

鉱工業生産指数の推移
鉱工業生産指数の推移

 経済産業省が31日発表した10年12月の鉱工業生産指数(05年=100、季節調整済み速報)は前月比3.1%上昇の94.6と、2カ月連続で上昇した。同省は、基調判断を「弱含みで推移」から「持ち直しの動きがみられる」と1年8カ月ぶりに上方修正した。

 一方、10年の鉱工業生産指数は前年比15.9%上昇の94.0と3年ぶりに上昇に転じた。伸び率は05年基準となってからは最大。統計を開始した1953年以降では69年の16.0%以来。歴代9位の伸び率だった。

 12月の生産は、北米やアジア向けを中心に自動車などの輸送機械工業、携帯電話・スマートフォンの部品が伸びた電子・デバイス工業、液晶テレビを含む情報通信機械工業などが上昇した。携帯電話部品などが好調を維持。業種別では16業種のうち13業種で生産が改善した。先行きは1月が5.7%の上昇、2月は1.2%の低下を見込む。

 一方、10年の鉱工業生産指数が大幅上昇したのは、リーマン・ショックの影響で09年が大幅に落ち込んだ反動のほか、エコカー補助金や家電エコポイントの需要押し上げ効果、中国を中心に海外向けの外需が好調だったのが要因。ただ、リーマン前と比べると約9割の水準にとどまっている。【立山清也】

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