2011年1月30日 21時33分 更新:1月31日 1時11分
政府は30日、エジプトで航空便を待つ邦人を出国させるため、民間のチャーター機を派遣することを決めた。31日午後から計3便を、カイロ-ローマ間に運航させる。対象はカイロ空港に足止めされている邦人約500人。菅直人首相が30日、エジプト情勢が深刻化していることから、前原誠司外相、枝野幸男官房長官を首相公邸に呼び、邦人保護に全力を挙げるよう指示していた。欠航となったエジプト航空の増便の見通しが立たないため、早期に出国させるにはチャーター機の派遣が必要と判断した。
前原氏は同日午前、アブデルナーセル駐日エジプト大使とエジプト航空の日本支社長を外務省に呼び、善処を求めていた。【犬飼直幸、吉永康朗】