2011年1月30日 21時42分
2月6日投開票の愛知県知事選、名古屋市長選、名古屋市議会解散の賛否を問う住民投票について、毎日新聞は29、30の両日に世論調査を実施し、取材結果と総合して中盤情勢を分析した。市長選は前市長の河村たかし氏(62)=減税日本公認=が安定した戦いを展開している。知事選は河村氏と連携する前衆院議員の大村秀章氏(50)がリード。住民投票は「賛成」「どちらかといえば賛成」の合計が6割以上に上り、「反対」「どちらかといえば反対」を上回った。
新人5人の争いになった知事選は、公明県本部支持を受ける大村氏が公明支持層の約7割を固め、幅広く浸透している。元総務省課長補佐、重徳和彦氏(40)=自民県連推薦=は自民支持層の5割近く、元総務省審議官の御園慎一郎氏(57)=民主・社民・国民新推薦=は民主支持層の約4割を固め、追い上げを図る。医師の薬師寺道代氏(46)=みんな公認=はみんな支持層の4割近く、医師の土井敏彦氏(64)=共産推薦=は共産支持層の約4割を固めた。
前職・新人の4人が争う市長選では河村氏が民主支持層の約7割を固めている。前民主党衆院議員の石田芳弘氏(65)=民主・社民・国民新・自民県連推薦=は自民支持層の約4割を固めたが、民主支持層で3割に届いていない。元参院議員の八田ひろ子氏(64)=共産推薦=は共産支持層の約8割を固めた。前市議の杉山均氏(54)は勢いが見られない。【加藤潔】
29、30日の2日間、無作為に選んだ電話番号にかけるRDS法で実施。愛知県知事選は有権者1000人を目標に1018人から、名古屋市長選は500人を目標に513人から、それぞれ回答を得た。