新燃岳噴火:小康状態続く 降灰噴石に引き続き注意を

2011年1月29日 19時10分 更新:1月29日 22時24分

新燃岳の火口方向(上方)から流れ下った南西斜面に残る火砕流の跡。周囲には昨夜降った雪が残る=鹿児島・宮崎県境付近で2011年1月29日午後1時7分、本社ヘリから野田武撮影
新燃岳の火口方向(上方)から流れ下った南西斜面に残る火砕流の跡。周囲には昨夜降った雪が残る=鹿児島・宮崎県境付近で2011年1月29日午後1時7分、本社ヘリから野田武撮影

 鹿児島、宮崎県境の霧島山系新燃岳(1421メートル)は29日も最高500メートルの噴煙が上がる小規模噴火を断続的に繰り返した。火口の南西側斜面では火砕流の跡が確認された。

 鹿児島地方気象台によると、依然として小規模な空振と火山性微動が観測されており、今後も爆発的噴火が起きる可能性が高いという。同気象台は30日午前の新燃岳上空の風を北西と予想。引き続き、噴石や降灰に注意するよう呼びかけている。

 火砕流の痕跡は帯状で、先端部はふもとの森林にまで達していた。28日夜の冷え込みでうっすらと積雪した中に、真っ黒に焼かれ幹だけになった樹木が立ち、火砕流の猛威を物語っていた。【野田武、近松仁太郎】

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