2011年1月28日 22時17分 更新:1月28日 22時37分
霧島連山・新燃岳で26日以降に噴火を引き起こしているマグマが、江戸時代に大きな被害を出した「享保噴火」(1716~17年)のマグマに組成が近いことが28日、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)の解析で分かった。産総研は「同じ噴火様式をとる可能性が高い」としており、今回の噴火が長期化する可能性を指摘している。
26日夕~27日朝にかけて噴出した軽石を分析した結果、二酸化ケイ素の含有率が約57%の輝石安山岩マグマが今回の噴火を引き起こしたと分析。この組成は享保噴火の噴出物とほぼ同じだった。
享保噴火は終息まで約1年半かかり、その間に死者5人と多数の負傷者を出した。【安味伸一】