2011年1月28日 20時57分
【モスクワ大前仁】メドベージェフ露大統領は28日、米国との新戦略兵器削減条約(新START)の批准法案に署名し、ロシア側の最終的な批准手続きを終えた。オバマ米大統領の署名を経て、米露両国が批准書を交換すれば、条約が発効する。
メドベージェフ大統領は安全保障会議の席上、批准書に署名したことを明らかにし、「ラブロフ露外相とクリントン米国務長官が次回の会談で批准書を交換する」と述べた。タス通信によると、ラブロフ外相とクリントン長官は来月初旬にドイツのミュンヘンで開かれる国際会議で会談する見通し。
さらに大統領は「今後は欧州のミサイル防衛(MD)システムに関する問題に取り組む」と語り、北大西洋条約機構(NATO)との間で欧州版MDの共同開発の問題を議論する意向を強調した。