2011年1月27日 20時28分 更新:1月27日 22時31分
環境省は27日、今春のスギとヒノキの花粉の飛散量予測(第2報)を公表した。今月前半の気温が低かったため、飛散開始は例年より遅れ気味だが、2月中旬までに九州-関東の広い地域で飛び始める。飛散のピークは、関東以西では3月上旬~中旬、東北地方は4月上旬と見込んだ。今シーズンはほとんどの地域で花粉症に十分な注意が必要な飛散量になるとして、同省は早めの対策を呼びかけている。
ヒノキより先に飛び始めるスギ花粉の飛散開始は、関東以西では例年(過去10年の平均値)よりやや遅く、北陸-東北はほぼ例年並み。飛散量は近畿、北陸、東海、関東、東北地方では例年の約3割増~2倍程度と多く、富山市や大津市では例年の2.5倍と予測した。一方、中国、四国、九州の飛散量は例年並みか少なくなるという。
飛散量が例年より少なかった昨シーズンと比較した場合、甲府市▽岐阜県大垣市▽静岡市▽大津市▽京都市▽東大阪市▽兵庫県芦屋市▽奈良市では10倍以上となり、名古屋市では約24倍にもなると見込んでいる。
同省は「近畿から東北にかけては、1カ月かそれ以上にわたって飛散量が多い日が続く可能性がある」としている。
花粉の飛散予測などは環境省花粉情報サイト(http://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/index.html)に随時掲載される。【江口一】