世界フィギュア代替地にロシアなど…国内開催、正式に断念

　日本スケート連盟は２２日、東京での２１日開幕を見送ったフィギュア世界選手権の国内開催を断念したと正式に発表した。国際スケート連盟（ＩＳＵ）は４月末から５月の代替開催を目指し、開催を申し出た数か国の受け入れ状況の調査を開始。モスクワでの開催を立候補したロシアのプーチン首相は「日本もＩＳＵもサポートできる」と自国での代替開催に自信を示した。カナダなども候補に挙がっており、近日中に発表される。

　日本連盟は今秋の国内開催に向けて、当初予定していた約１万人収容の国立代々木競技場と同規模の会場を探していたが、難航。１９日に辞退をＩＳＵに報告。日本連盟の鈴木恵一副会長は「危機管理の問題もあり、苦渋の決断だった」と話した。

　国内開催の地の利を失うが、浅田真央（２０）＝中京大＝を指導する佐藤信夫コーチ（６９）は「１０月にやるよりはいい。ここからどう動くかが大切」と歓迎。村上佳菜子（１６）＝中京大中京高＝を教える山田満知子コーチ（６７）も「海外でいい成績を残して、被災者への後押しになれば」と話した。

　真央と金妍兒（２０）＝韓国＝の１年ぶりの対決が注目された大会の入場券は約５万５０００枚を完売し、払い戻しだけで数億円に上る見通し。４月に横浜アリーナで開催予定だった世界国別対抗戦は来春に延期すると発表された。

　

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