死亡・不明 2万2000人超
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死亡・不明 2万2000人超

3月23日 0時30分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

警察庁によりますと、今回の大震災で、これまでに死亡が確認された人は9199人となり、警察に届け出があった行方不明者をあわせると2万2000人を超えています。明治以降、最悪の津波災害となり、関東大震災に次ぐ甚大な被害となりました。

【宮城県】警察庁によりますと、宮城県では、これまでに5607人の死亡が確認されています。沿岸部では壊滅的な被害を受けた地域が多く、宮城県警察本部によりますと、女川町や石巻市がある牡鹿半島などで多くの人が遺体で見つかったということです。また、宮城県内で、警察に家族などから届け出があった行方不明者は4266人となっています。このほか、各自治体が所在を確認できていない人もいます。石巻市では、通信手段が限られていることから被害の全容はまだ分からず、行方不明者の数は1万人に上ると推定されるとしています。【岩手県】岩手県では、これまでに2773人の死亡が確認されています。市町村別では、▽陸前高田市が804人、▽釜石市が547人、▽大槌町が440人、▽山田町が387人、▽宮古市が307人、▽大船渡市が235人などとなっています。このうち、陸前高田市は、震災で死亡した人は市内だけで1000人を超えるという見通しを示しています。また、岩手県内で行方が分からなくなっている人は5028人となっています。【福島県】福島県では、いわき市や南相馬市、それに相馬市や新地町で大きな被害が出ていて、あわせて762人の死亡が確認されています。また、行方が分からない人は4487人となっています。福島県では、死亡が確認された人の数が、宮城・岩手に比べて少なく、行方不明者の6分の1近くにとどまっていますが、これは避難指示の対象の福島第一原子力発電所から半径20キロの範囲内での捜索が中断していることが影響しているとみられます。【他の東北・北海道】このほか、▽青森県で3人、▽山形県で1人、▽北海道の函館市で1人が死亡しています。【関東】関東地方では、▽茨城県で20人、▽千葉県で16人、▽東京で7人、▽栃木県と▽神奈川県で4人、▽群馬県で1人の死亡が確認されています。今回の大震災で、これまでに死亡が確認された人は、あわせて9199人となりました。警察庁によりますと、このうち4670人は身元の確認が終わり、4150人については、すでに家族に遺体が引き渡されたということです。また、警察に家族などから届け出があった行方不明者は1万3786人となっていて、死亡した人とあわせると2万2000人を超えました。明治以降の国内の災害では、大津波でおよそ2万2000人が犠牲となった1896年の「明治三陸地震」を超える最悪の津波災害となり、10万人以上が犠牲となった1923年の関東大震災に次ぐ甚大な被害となりました。