日本相撲協会の理事を務める元横綱の貴乃花親方(38)=元横綱貴乃花=が22日、宮城県を中心とする被災地に出向き、復興支援活動の一環で、ちゃんこ鍋の炊き出しなどを行う計画を明らかにした。
協会から活動の許可が下りれば、阿武松部屋など「貴乃花グループ」に所属する4部屋で東北地方に向かう。同親方は「皆さんは温かい食べ物を必要としている。ちゃんこを炊き、私がおにぎりを1個ずつ握って手渡したい。今はみんなで心をつなぐことが大事だから」と訴えかけた。
貴乃花部屋では金融機関を通じて義援金を募り、「炊き出し資金」に充てると部屋のホームページで告知。貴乃花親方は「仙台は現役時代に夏巡業で1週間滞在したこともある思い出深い土地。今こそ相撲界が恩返しをし、地域に根差した活動を実践するべきだ」と語った。
東京都中野区にある貴乃花部屋を、今回だけでなく、有事の際に近隣住民の避難の場として開放することも決めた。現在、おにぎり600個を用意。貴乃花親方は「困っている人がいたら助ける。それは駄目押しをしない(土俵際で)相撲道の精神に通ずる」と熱い口調で話した。
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