合成麻薬MDMAを一緒に使用した女性が死亡したとして、保護責任者遺棄など4つの罪に問われ、一審で懲役2年6月の実刑判決を受けた元俳優・押尾学被告(32)の控訴審初公判が22日、東京高裁で開かれた。押尾被告は出廷せず、保釈中の現在、同居している母親(63)が情状証人として出廷した。
母親は、押尾被告が拘留されていた昨年9月下旬、面会したときの様子を、「会ったときは…一般的に言われてるような“平家の落人”のようでした。土下座するように謝ってました」と涙声で振り返った。自宅にいる押尾被告の近況については「曲を作ったり、詞をつけたり、家事を手伝ってくれたり、普通のことをやりながら生活しております」と明かした。また、「仮に再び薬物に手を出すようなことがあれば?」と問われると、「もう親子の縁を切るしかないと思ってます」と覚悟を示した。
押尾被告の弁護人は、保護責任者遺棄とMDMAの譲渡については無罪を主張。女性の死亡時刻の再審理を請求したが、棄却された。即日結審し、判決は4月18日に言い渡される。
(2011年3月22日)
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