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WBC世界フェザー級王者・長谷川穂積の初防衛戦の相手、同級1位のジョニー・ゴンサレスが「大地震はあったが、予定通り日本に行く」と長谷川陣営に伝えていることが22日、分かった。2年前、新型インフルエンザが流行していたにも関わらず、メキシコに乗り込んできたWBC世界スーパーバンタム級王者・西岡利晃と対戦。今回、東日本大震災に襲われた日本に“恩返し”したい意向を持っているという。主催者側は不測の事態が起きない限り、試合を開催する方針だ。
母国で人気のメキシカンが男気を見せている。長谷川の世界戦をプロモートする帝拳ジム・本田明彦会長(63)は「ジョニゴンは『日本は今、大変な状況にあるが、試合を行うなら俺は日本に行く』と話している」と明かした。
海外でも大々的に報じられている震災の爪痕。復興に向け、日本国民一丸で立ち上がる一方で、在留外国人は2次災害を恐れ、大挙して日本を離れているのが現状だが、ジョニゴンに迷いはなかった。
理由がある。ジョニゴンは2009年5月、メキシコでWBC世界スーパーバンタム級王者・西岡利晃(帝拳)に挑戦した。折しも当時は新型インフルエンザが世界的に流行。メキシコ市から発症したこともあって、各国駐在員らはこぞって国外に脱出。だが当時、警戒レベルが下がりながらも、いぜん感染のリスクが残る中、西岡はメキシコにやってきた。
ジョニゴンは王者の左ストレートを浴び、TKOで敗れた。今回は逆の立場になり、自分が“お返し”する番と思い、日本行きを決意。「長谷川と戦って日本の人たちを元気づけたい。いつものように試合を行えば『日本は大丈夫』という正しいメッセージが世界に伝わるだろう」と話しているという。30日に来日する予定だ。
本田会長によると、長谷川と同様に防衛戦に臨む西岡やWBC世界スーパーフェザー級王者・粟生隆寛の相手となる外国人選手からも現在のところキャンセルの申し出はないという。
また、WBCのスレイマン会長もトリプル世界戦開催に全面支援を約束。通常通り試合役員やレフェリー、ジャッジを派遣する方針だ。人のために体を張れる男たちは世界にもいる。
◆ジョニー・ゴンサレス 1981年9月15日、メキシコ生まれ。29歳。99年デビュー。05年10月にWBO世界バンタム級王座を獲得。06年5月、のちに長谷川穂積(真正)をKOで下すフェルナンド・モンティエル(メキシコ)に判定勝ち。07年8月に王座陥落。09年5月にWBC世界スーパーバンタム級王者・西岡利晃(帝拳)に挑み、TKO負け。以後フェザー級に転向し、現在7連続KO勝利中。KO率75%を誇る、171センチの右ボクサーファイター。
◆国技館の電力、独自で確保 トリプル世界戦を主催する帝拳ジムは、当初の計画通り興行を実施する方針だ。
第1ハードルの外国人選手の出場の意志は確認できたが、原発事故を発端とする放射能汚染の動向に注視している。本田会長は「現状のままなら興行を行いたいが、外国人選手を受け入れるため、安全面を最優先に考えている」と話した。
また、首都圏で行われている計画停電を踏まえ、試合会場の東京・両国国技館の電力を独自で確保することを目指している。試合を中継する日本テレビと協議に入っており、中継や館内施設を稼働させるための必要最低限の電力量を計算している。詳細なデータが取れ次第、対応を練っていく。
(2011年3月23日06時01分 スポーツ報知)
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