日本からのソラマメに放射性物質 台湾当局発表【台北共同】台湾行政院(内閣)原子力エネルギー委員会は20日、日本から輸入されたソラマメから微量の放射性物質が検出されたと発表した。健康には影響ないという。日本から台湾に輸出した産品から放射性物質が検出されたのは初めて。 同委員会の報道担当者によると、通常は検出されることのない放射性物質が検出されており、同委員会は福島第1原発の事故の影響だと判断している。 このソラマメは鹿児島県産で、成田空港を経由して台北郊外の桃園国際空港に18日運ばれ、サンプル調査の結果、19日にマメの殻から放射性物質のヨウ素131とセシウム137が検出された。同委員会の報道担当者によると、成田で放射性物質が付着した可能性が高いとみられる。 台湾の基準では、食品1キロ中のヨウ素131の含有量の限度は300ベクレル、セシウム137は370ベクレルだが、検出されたのはそれぞれ11ベクレルと1ベクレルで大幅に下回っている。 報道担当者は、こうした食品の検査でセシウム137は時々検出されることがあるが、ヨウ素131は通常では検出されないとしている。 枝野幸男官房長官は19日の記者会見で、福島県の牛乳と茨城県のホウレンソウから、福島第1原発事故を受けて設定した暫定基準値を超える放射性物質が検出されたと発表している。 【共同通信】
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