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後手を戒め先手で復興を

2011年3月23日0時1分

 後手に回れば状況は悪化し打つ手は限られてくる。本来有効なはずの手段も焼け石に水となる。福島原発はその典型だが救援物資の遅れや燃料不足もそうである。

 災害発生2日後、被災した現場からの報を受け物資調達に奔走した。だがコンロとガスボンベ、電池が東京、神奈川どこにもない。仕方なく下着、防寒衣、食料、水などと一緒に七輪練炭、木炭を、四方手を尽くして許可を取ったトラックに積み込み、翌日に送り出した。その日の夕刊にコンロ10万台とボンベ100万個、乾電池70万個を経産省が確保しているとあった。市中から消えるはずである。ところが被災地には届かない。何と乾電池は自治体からの要請がないので保管していたとのこと、コンロもボンベもそうなのだろう。

 法定の石油備蓄70日分を3日分圧縮するという話にも唖然(あぜん)とした。何のための備蓄か。タンクローリー通行規制が緩和されたのも5日も経てから。燃料不足は救助を難しくし救援物資到着を遅らせ極寒の避難所生活を厳しくした。燃料事情は徐々に改善しつつあるが初動の稚拙さがなお尾を引いている。

 人を助けようとした多くの人が津波にのまれた。家を流された人たちが無事を祈りながらその人たちを探し求めている。避難所では厳しい条件下で老人子供を守っている。多くの国民が今、被災者の力になりたいと思っている。思いやり支え合い助け合う心を心底うれしく思う。我が国民には困難に耐え一体となって立ち向かう力がある。厳しい状況は続くが何としても国を挙げて復興の取り組みを加速させよう。行政府にも、ぜひ先手でお願いしたい。苦難を乗り越え皆でわが国の未来を創り上げたい。(啄木鳥)

    ◇

 「経済気象台」は、第一線で活躍している経済人、学者など社外筆者の執筆によるものです。

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