Ｊリーグ４・２３再開

　Ｊリーグは２２日、各クラブの代表者によるＪ１、Ｊ２臨時合同実行委を開き、東日本大震災の影響で中断しているＪ１、Ｊ２の公式戦を４月２３日から再開する方針を決めた。深刻化する電力事情に配慮し、東京・東北電力管内では４月中のナイター開催を見送り、５月以降も日中開催を前提に日程調整を進めていく考え。記者会見した大東チェアマンは「ベストとは言えないが、早くできるタイミングと判断した」と話した。

　ホームスタジアムが被災した仙台、鹿島、水戸の３クラブに限って、同チェアマンは「（復旧などが）厳しい状況であれば（再開が）１、２試合遅れる可能性がある」と変則日程について言及。場合によって、ホームゲームを「国立（競技場）をはじめ、他のスタジアムでの開催になる」と指摘した。試合開催に関するＪリーグ規定を弾力運用する姿勢で、鹿島の井畑社長は「いつまでもできないというわけにはいかない。腹をくくるしかない」と理解を示した。

　４月に予定されていたリーグ、カップ戦計６９試合が延期となり、３月分と合わせ計１２９試合が未消化。Ｊ１については、日本代表が招待出場する南米選手権の開催期間と重なる７月に代替試合が組み込まれる見通し。ナビスコ杯は大会方式を変更、Ｊ２は水曜日開催で対応する方針も決まった。