日程は政府が決めることじゃない　巨人・滝鼻オーナー反発

　巨人の滝鼻卓雄オーナー（７１）が２２日、東京都内の球団事務所で報道陣の取材に応じ、セ・リーグの開幕問題について政府に反発した。滝鼻オーナーは節電に協力する意向を示しながらも、３月２９日の開幕日については「まだ動いていない」と強調。巨人が以前から主張してきた通り、セ、パ同時開幕にこだわらない考えを示した。

　政府の要請は節電対策であって、開幕の延期ではないはず。滝鼻オーナーは日程に関する持論を曲げなかった。この日、蓮舫節電担当相がセ・パ同時開幕を求める新井選手会長（阪神）に「賛同です」と同調。そのことを受けて滝鼻オーナーは「節電の話は聞いているけど、日程は政府が決めることじゃない」と語気を強め、「過去にはセ、パ同時じゃない開幕もあった」と同時開幕に対する強い難色を示した。

　また、東京ドームでのナイター開催自粛を求められている中、代替地となる球場を探しているのかという問いに「そこまでやっていない。日々事情は変わるから」と、現時点では東京ドームを使う考えを示唆した。具体論には踏み込まなかったもののオーナー会議では従来通りの考えを主張するもようで「週末（２６日）に臨時オーナー会議をやるから、そこで他球団の事情を聴いてみたい」とした。政府や世論と隔たりが見られる中、どこまで突っ張るか。球界に強い影響力を持つだけに、オーナー会議での滝鼻オーナーの発言に注目が集まる。