健全な国民社会を実現する運動短信(旧『国民主義』)

健全な国民社会を実現する運動 − 略称「国民社会運動」

東京の放射能汚染に関して

【新宿で32,000メガベクレル/km2のヨウ素131が検出される】
 天の降ってる内も問題ですが、乾いてから、雨に含まれていた塵には極力触れないようにした方が良いと思われます。東京などでは極力雨水に触れない、雨が上がってもマスクを着用する、帽子を着用する(顔は洗えるが、頭髪は一日一回以上洗う人は稀であり、頭髪に放射性物質を付着させて室内を汚染する恐れがあります)といった予防策を講じた方が無難。


【水道水から基準値を大きく超える放射能】
 原発周辺の一部地域では基準値を超える放射能が検出されましたが、政府は基準値を超えて汚染された水道水を飲んでもただちに健康に影響はないという分かりにくい表現を使って混乱を招いています。対処法は有りませんが、一定の方策はあります。
・まず第一に、発癌によって死に至る人間は間違いなく発生します。私の感覚では原発近隣地域の方はWHOの放射線と発癌の関係に関する見解が正しいとするなら人口の2%位の人間は、放射線の影響による発癌によって確実に死ぬと思います。(ただし、私は計算くらいは出来ますが、コストなどの金額や輸送量、販売量の計算くらいしかした事がなく、理系ではないので当てにはならないものと思って下さい。)
・ただし、一般にあらゆる物質に関して体内に摂取される速度は若い程早く、年配程遅い、という事がいえます。特にヨウ素の摂取に関しては桁違いに若年層が高く、一定の年齢になれば低いという事ができます。つまり、若い程放射能を体内に取り込みやすい。
・また、セシウム137などは半減期が30年、つまり段々減って行って30年で半分になるという意味で、ヨウ素などに比べると長いので体内に蓄積された場合、長期間に渡って発癌リスクを生じます。これは確立の問題で多いから癌になるとか、少ないからならないというものではなく、多ければ発癌の可能性が高いという点は納得できるでしょうが、少ない場合も少ない割合ですが発癌のリスクはあります。しかしながら、癌を発症するのは10年後なのか、20年後なのか、また30年後なのかは、被爆量に関係なく分かりません。という事は発症前に寿命を全うする可能性もある、というよりその可能性の方が高い。逆に言えば寿命が残っている人間ほど発癌の可能性が高い。(寿命の短い人間は発症前に寿命をまっとうする可能性が高い為)

 したがって、万が一汚染された水を飲まないといけない場合は、年齢の高い者に汚染の酷い水を優先的に飲ませ、汚染されていない水を若年者に飲ませる事で全体の放射能による死者数を減少させる、というか放射能の影響が出る前に寿命をまっとうする(放射能によらない死者となる)事で放射能による死者数を減少させる事が出来ます。また、上記の前提なしに、発症が同等であったとしても、高齢者ほど癌の進行は遅く、長く生きる事が出来ます。

 つまり、残酷な様ですが、水道が汚染されたら若者にペットボトルの飲料などを優先的に飲ませ、全体として少しでも長く生きるべきだと考えます。

 政府がなんと言おうと、若者や子供に汚染されていない飲料・食料を採らせ、未来の世界を守る以外に方法はありません。

 「年寄りに死ねと言うのか!」といわれるかも知れません。しかし、避難という選択肢を抜きにすれば「死ね」と言わざるを得ません。今回の災害は取り返しの付かない災害であり、手遅れです。原発事故はある程度予想されたものでは有りますが、避難と対策の周知があまりにも遅かった。今回のような事故ならば対策はあったはずなのに、もう既に相当数の犠牲者を覚悟しないといけない状態になってしまっています。

 政府は反対の事を言うと思いますが、汚染に対する最も有効な対策は避難です。

 放射能についても、迅速な情報の周知と一定のやり方で対策は幾らもあったはずです。放射能は放射線の発生源ではありますが、それ自体が化学物質です。つまり、毒ガスなどと同様に対策は取れたはずです。メッキ工場で青酸ガスが発生してますが、今は公害はほとんどありません。防護策はあります。大掛かりですが、土を入替えるなど土壌汚染に対する対抗策すら存在しますし、日本なら例え一時的に汚染されても雨が汚染を洗い流し、この国土の急斜面を力強く流れる川は放射能を遠くまで押し流してくれるのだからいずれまた戻ってこれるのです。しかし、若者の骨にカルシウムに混ざって混入した放射能は簡単には代謝されません。




【こんな時に不謹慎ながら】
 一点、気になった事があります。というのは、元放射線医学総合研究所主任研究官で医学博士の崎山比早子さんはユーストリームで被爆と発癌の関係について説明され概ね良い解説であったと思いますが、その解説の中で、東海村の臨界事故の様な短時間に致命的な状態に至るメカニズムに関して、「放射線でDNAがどうしようも無いくらい破壊されて」という様な主旨の発言をされておりました。しかしながら、放射線による即死のメカニズムというのはもう一つ有力な説があり、放射線による化学物質の分解で最も深刻なものに人体で最も多い化学物質である水が挙げられ、放射線によって水が分解される際、分解された化学物質は代謝速度に差があり、急速に体液がアルカリに傾くという説が有力です、つまりアルカリに傾く事によって腸などのペーハーの変動に弱い細胞が死滅するなどして下血を伴う死因に繋がるというものです。崎山先生の解説は、この点に関する解説が不十分であり、短期間に強い放射線を浴びた場合の急性障害と、発癌などの遅発性の障害の差異について説明出来ていません。こんな時にこういった事を書くのは不謹慎ではありますが、あくまで正しい理解があってこそ、困難は乗り越えられるものであるので、ここで問題提起したいと思います。





(中村)










   
  1. 2011/03/23(水) 02:56:55|
  2. 中村かなつい
| ホーム | 地震に関して>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://newnsp.blog55.fc2.com/tb.php/95-6583d01e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

国民社会運動

国民社会運動各人


国民社会研究会

カテゴリ

中村かなつい (33)
木山備 (4)
未分類 (52)

リンク

月別アーカイブ

最新記事