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最大164倍のセシウム検出 厚労省、福島県産野菜から

2011年3月23日3時29分

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 厚生労働省は23日未明、福島県内で採取されたホウレンソウや小松菜などの葉物野菜やブロッコリーなどから、暫定規制値を大きく上回る放射性物質が検出された、と発表した。厚労省は当面、福島県産の葉もの野菜やブロッコリーなどを、消費者に食べないよう呼びかけている。

 厚労省によると、緊急時モニタリング検査で最も高かったのは、福島第一原発から約60キロ離れた本宮市の茎立菜(クキタチナ)という野菜。規制値の164倍にあたる1キロあたり8万2000ベクレルの放射性セシウムが検出された。このほか、同県で21日に採取された35品のうち、田村市のホウレンソウが80倍、川俣町の信夫冬菜(シノブフユナ)が56倍と、計25品で放射性セシウムの規制値を超えた。

 放射性ヨウ素についても、35品のうち、川俣町の信夫冬菜からは規制値の44倍、飯舘(いいだて)村のブロッコリーからは34倍と、計21品で規制値を上回った。

 同省は、食べ続けると一般の人が被曝(ひばく)しても問題ないとされる放射線量を超える可能性があるとして、福島県産の葉物野菜やブロッコリー、カリフラワーなどの摂取を見合わせるよう呼びかけている。

 放射性物質は洗えば落ちるが、セシウム137の半減期は約30年間と長い。政府の原子力災害対策委員会は23日中にも、同県産の葉物野菜やブロッコリーなどについて、出荷や摂取制限の措置をとる方向で検討する。

 ただ、福島県のすべての露地野菜は21日以降、出荷されていないという。

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