福島第一原発の事故は近くの海水から国の基準値を上回る放射性物質が検出されるなど深刻な状況が続いています。
こうした中、山口県の上関原発の建設計画について反原発団体が調査を含め全ての作業を止めるよう中国電力に対して申し入れました。
22日朝、広島市中区の中国電力本社前には、上関原発建設予定地対岸の祝島の住民50人を含むおよそ100人が集まりました。
「詳細調査を即刻中止し、上関原子力発電所建設予定地内における一切の作業を中止すること」(反原発団体)
中国電力は上関原発の準備工事を16日から一時的に中断していますが、地質や環境の調査は続けているため、山口県の反原発の4団体が調査についても中止するよう申し入れたものです。
「今後の安全審査をより充実させて適正なものをするために周辺環境の保全につながる重要な調査であることから引き続き実施してまいる所存です」(中国電力 広報・環境部門 桜井正治マネージャー)
調査を継続するという中国電力の回答に対し、反原発団体は「福島原発の事故で問題が深刻化する中、今だに作業を続けているのは納得できない」と反発、中国電力上層部からの回答を求めました。
反原発団体はこの後、山口県の二井知事にも作業の中止を申し入れましたが、現在までに回答は得られていないということです。(3/22 19:18)
|