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津波・防災標識・表示板(tsunami sign)

   
平和な海、しかし・・・今、津波が襲ったら・・・

 筆者うしろのがけ中腹、白い標識は上が明治三陸大津波(約15m)、下が昭和三陸大津波(約10m)の高さ(岩手県宮古市田老)
明治三陸津波:田老村死者1,867人(死者率83%・全戸流失)、昭和三陸津波:田老村死者792人(死者率44%・362戸中358戸流失)

山村武彦の津波防災三か条
1、「グラッときたら、津波警報」
 地震の揺れを感じたとき、緊急地震速報を見たり聞いたりしたとき、海岸周辺や海岸近くの河川周辺にいたら、津波警報と思って直ちに高台に避難することです。津波や洪水は「早期避難に勝る対策無し」です。小さな揺れだからといって油断せず、ラジオやテレビで情報を確認してください。明治三陸地震津波のときは「震度3」の小さな揺れでしたが、その30分後に大津波が襲ってきて2万人以上が犠牲になりました。
2、「俗説を信じず、最悪を想定して行動せよ」
 津波はいつも同じパターンで同じ場所を襲って来るとは限りません。一度引いてから押し寄せてくる津波もあれば、いきなり高波が襲ってくる場合もあります。また、前回襲われなかった海岸が大津波に襲われたこともありますので、常に最悪を考えて行動すべきです。「波が引いてから津波が来る」とか「過去津波がきたことがない」などの俗説を信じてはいけないのです。
3、遠くの避難場所より、近くの高いビル」「車は使わず・遠くより、高く」
 海岸付近にいて、高台まで避難できそうもないときは、ビルの2階以上に避難させてもらうことです。地域によっては海岸線にあるビルの協力を得て津波避難ビルとしたり、津波シェルターを設置しています。車で避難するのは危険です。北海道南西沖地震(1993年)のとき、奥尻島では車で避難しようとした人たちが続出し、狭い道路が渋滞しているときに津波に襲われ、車ごと津波に飲み込まれ多くの犠牲者を出しました。「車は使わず・遠くより高く」を合言葉に近くのビルなどに避難すべきです。

 津波被害を防ぐには「早期避難に勝る対策は無い」と言われます。しかし、人は忘れる動物ですので、いつ津波に襲われても良いように日ごろからの津波に対する警戒と啓発が重要です。そこで、津波災害防止策の一環として防災システム研究所が調査した全国の津波防災表示板と、ご投稿いただいた画像を紹介します。形だけの注意標識、風化して文字も判然としない標識もあります。近くにある津波注意標識をもう一度見直し、整備促進が重要です。
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アメリカ西海岸の津波表示板(避難経路)

千葉県銚子のウォッセ21の前で見つけました。舟橋さんより)


北海道釧路市





宮城県女川町


岩手県陸前高田市高田松原のチリ地震津波水位標識

 
岩手県宮古市田老



宮城県気仙沼市唐桑

山村武彦の津波防災三か条
1、「グラッときたら、津波警報」
 地震の揺れを感じたとき、緊急地震速報を見たり聞いたりしたとき、海岸周辺や海岸近くの河川周辺にいたら、津波警報と思って直ちに高台に避難することです。津波や洪水は「早期避難に勝る対策無し」です。小さな揺れだからといって油断せず、ラジオやテレビで情報を確認してください。明治三陸地震津波のときは「震度3」の小さな揺れでしたが、その30分後に大津波が襲ってきて2万人以上が犠牲になりました。
2、「俗説を信じず、最悪を想定して行動せよ」
 津波はいつも同じパターンで同じ場所を襲って来るとは限りません。一度引いてから押し寄せてくる津波もあれば、いきなり高波が襲ってくる場合もあります。また、前回襲われなかった海岸が大津波に襲われたこともありますので、常に最悪を考えて行動すべきです。「波が引いてから津波が来る」とか「過去津波がきたことがない」などの俗説を信じてはいけないのです。
3、「遠くの避難場所より、近くの高いビル」「車は使わず・遠くより、高く」
 海岸付近にいて、高台まで避難できそうもないときは、ビルの2階以上に避難させてもらうことです。地域によっては海岸線にあるビルの協力を得て津波避難ビルとしたり、津波シェルターを設置しています。車で避難するのは危険です。北海道南西沖地震(1993年)のとき、奥尻島では車で避難しようとした人たちが続出し、狭い道路が渋滞しているときに津波に襲われ、車ごと津波に飲み込まれ多くの犠牲者を出しました。「車は使わず・遠くより高く」を合言葉に近くのビルなどに避難すべきです。

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南三陸町志津川





見えない津波標識(伊東市)







 

 

 

 

 

 
 地震イコール津波警報と思って、揺れを感じたら直ちに高台に避難するか、海岸から少しでも離れることです。万一高台に避難できない場合は、鉄筋コンクリートの2階以上に避難することです。過去多数の津波災害調査をしてきて感じるのは、日本は四方を海に囲まれているにもかかわらず、津波に対して無防備だということです。「稲むらの火」のように学校教育でも津波に対するカリキュラムが必要と思います。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お願い:お近くの防災標識(津波・避難場所・その他防災にかかわる表示板)がありましたら、防災意識啓発のために映像をメールkouen@bo-sai.co.jpでお送りください。検討の上、本サイトに掲載させていただきます。送付者の中から抽選の上、記念品をお送りいたします。


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