冷却機能が失われ深刻な事態に陥っている福島第一原子力発電所では、22日朝から外部電源の復旧作業が再開され、東京電力によりますと、これまでに3号機と4号機の中央制御室に電気を流す準備が整ったということです。使用済み燃料プールへの注水作業が終わりしだい、電源を供給するということです。
福島第一原子力発電所では、21日夕方、3号機などから煙が出た影響で、途中で打ち切りになった外部電源の復旧作業が、22日午前7時ごろから4号機で、2号機では8時ごろから再開しました。その結果、22日午前、新たに3号機と4号機でも一般家庭のブレーカーの役割を果たす配電盤まで電気が通り、1号機から4号機まで外部電源を発電所に引き込む作業を終えました。東京電力によりますと、これまでに3号機と4号機の中央制御室に電気を流す準備が整ったということで、使用済み燃料プールへの注水作業が終わりしだい、電源を供給するということです。中央制御室は原発のいわばコントロールルームで、中央制御室が復旧できると、今は計測できていない原子炉内の温度や使用済み燃料プールの水位などが分かるほか、照明や空調が動くようになり、冷却機能の回復に向けた作業環境や効率が格段に上がるとみられています。