善意の空回りを防ぐには
東京でも前代未聞の計画停電が始まっており、
うちの事務所スタッフ1名も出勤できない状態です。
原子力発電所の被害の影響は、長期に及びます。
日本経済への打撃も大きいでしょう。
もちろんそれ以上に、人命の被害は甚大です。
残された被災地の人たちの心のケアも重要です。
いろんなニーズがあり、行政、NPO、ボランティア
いろんな人たちが支援をしたいと思っています。
しかし、支援活動というのは、きちんと調整をして、
現地のニーズにあったものやサービスでなくては、
むしろ支援活動の現場で混乱を招いて逆効果になったり、
押し付けの支援活動で被災者の皆さんを不快にしたりと、
逆効果になってしまうこともしばしばです。
善意があればそれだけでいい、ということにはなりません。
善意を有効にいかすためには、ニーズの把握から始まり、
ロジスティックスの手配、分配の優先順位付けなど等、
いろんなことを考慮する必要があります。
NPOの世界でも「NPOマネジメント」ということが、
言われ始めてすでに20年くらいになります。
マネジメント能力や経験の点で地方自治体やNPOは、
阪神大震災後にだいぶ努力して質も上がっています。
自ら被災地の現場に行かなくてできることがあるので、
お志のある方は、災害援助や復旧のプロである赤十字や
NPOに寄付することをお薦めします。
以下の2つのNPOは、ひとつは私の元の職場です。
ピースウィンズ・ジャパンというNPOです。
もうひとつのNPOは、シビック・フォースといって、
国内災害に関わるNPO等のネットワーク組織です。
シビック・フォースの事務局長は、私の元同僚です。
私の元の勤め先:ピースウィンズ・ジャパン
http://www.peace-winds.org/
元同僚が事務局長をやっているネットワーク組織
http://civic-force.org/about/index.html
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