アメリカ軍は、原子力空母をはじめ20隻の海軍艦艇と、140機の航空機を被災地の沖合などに派遣し、およそ1万3000人態勢で大規模な支援活動を続けています。
アメリカ軍の活動は、地震発生当初の行方不明者の捜索から、被災者への支援物資の輸送に重点が移ってきています。物資の輸送は主に洋上に派遣した船からヘリコプターを使って行われていて、これまでにおよそ230トンの物資を被災地に届けたということです。このうち、原子力空母「ロナルド・レーガン」を中心とする10隻の艦艇が三陸沖に展開しています。また、海兵隊を乗せた「エセックス」など4隻の揚陸艦も岩手県の沖合に展開し、津波で大きな被害を受けた宮古市から大船渡市などにある避難所にヘリコプターで物資を運搬しています。さらにアメリカ陸軍も、神奈川県相模原市の補給基地に所属する部隊が仙台に到着し、仙台空港を物資の輸送などの拠点とする準備を始めています。一方、アメリカ空軍は福島第一原子力発電所の事故を受けて、精密な写真や映像が撮影できる無人偵察機「グローバル・ホーク」などを投入し、建屋の壊れ具合についての情報を日本政府に提供しています。