買い物客や観光客に自転車を貸し出す事業「のりんさいくる」が13日、広島市中区と南区で始まった。会員登録し月１５００円を払えば、30分以内は無料。国と市の社会実験で、放置自転車を減らし、環境にやさしい社会を目指すという。

　「サイクルポート」と名付けた無人の駐輪場を中区のアリスガーデンやＪＲ広島駅南口など９カ所に開設。折り畳み式自転車計約１５０台を用意した。会員の対象は13歳以上。専用カードを装置にかざすと、鍵がはずれる。利用は午前５時から翌日午前１時まで。

　無料時間を超すと30分ごとに２００円かかる。基本料金は観光客向けに３日で５００円のタイプもある。

　２０１３年３月末まで。採算性や利用量を見て継続するかを判断する。

【写真説明】自転車を借りるため、読み取り装置にカードをかざす利用者