ニュースランキング

'11/3/15

橋桁落下事故20年で慰霊

 アストラムラインの建設現場で起きた橋桁落下事故から20年となった14日、現場近くの安佐南区上安の慰霊碑にはたくさんの花束がささげられていた。近くの保育園児が手を合わせる姿も見られた。

 近くに住む寺尾一秀さん(74)はこの日、朝と夕2回、慰霊碑を訪れた。「事故現場で、親類が事故に遭ったと悲嘆にくれる初老の女性の姿が忘れられない。大変な犠牲を払った工事だったと胸に刻まないといけない」。

 毎年慰霊碑を訪れている秋葉忠利市長は、アストラムラインの関係者とともに花を手向けた。秋葉市長は「今なお痛恨の念で胸がいっぱい。再びこのような惨事を繰り返さないよう公共工事の安全対策に万全を期す」とのコメントを発表した。

 橋桁落下事故は1991年3月14日、安佐南区上安2丁目で起きた。降下作業中の約60トンの橋桁が、約10メートル下の県道に落下。信号待ちの11台の車を押しつぶし、橋桁と一緒に転落した作業員を合わせて15人が死亡した。



MenuTopBackNextLast