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官房長官 市場の農作物は安全

3月22日 18時3分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

枝野官房長官は、記者会見で、福島第一原子力発電所の事故に関連して、出荷制限以外の農作物を巡って風評被害が出ていることについて、市場に出ている農作物は安全だとして、消費者に冷静な対応を呼びかけました。

この中で、枝野長官は「今回、国が出荷制限の指示を出したのは、大変保守的な基準値で、それを超えたものについては市場に出ないという措置を取った。市場に出ているものはリスクがない。流通機関や消費者に事実を周知し、不安なく流通するよう、さらに努力しなければならない」と述べ、市場に出ている農作物は安全だとして、消費者に冷静な対応を呼びかけました。また、枝野長官は、国が出荷制限を指示した以外の農作物が補償の対象になるかどうかについて「出荷規制を国の指示として行う以上、それによって生じるものは、補償の対象になる。それ以外については、いろいろな可能性は否定しないが、今の段階で確定的に申しあげるべきものではない」と述べるにとどめました。さらに枝野長官は、復興などを一元的に担う「復興庁」の設置について、「これだけ甚大な被害が現にある。今後、復旧や復興に政府が役割を果たしていかなけれならない。名称や組織の具体論は別としても、一つのまとまった機能を果たすシステム、組織は当然考えていかなければならない」と述べ、前向きに検討する考えを示しました。