'11/3/18
「三原やっさ号」、27日廃止
芸陽バス(東広島市)は27日を最後に、三原市中心部と広島市を結ぶ唯一の定期高速バス「三原やっさ号」の運行を廃止する。利用者の低迷が原因という。
バスは同市古浜の三原営業所を出発。JR三原駅など市内を巡った後、山陽自動車道本郷インターチェンジ(IC)、広島東ICを経由して広島バスセンター(広島市中区)に着く。約70キロを1時間40分で結ぶ。土日曜日と祝日に1日4往復を運行し、料金は片道140〜1400円。
1995年7月に連日1日6往復で運行を始めた。当初は広島市での買い物などで年間約3万人の利用があったという。しかし、土日曜日と祝日に利用が集中する状態が続き、2009年10月に平日の運行を取りやめた。
10年度の2月末までの片道1便当たりの平均利用者は7・6人で、採算ラインを下回る状態という。同社は「不況や、高速道路の料金値下げによる渋滞の影響で定時制の確保が難しくなり、利用者低迷が続いた」と廃止の理由を説明する。
【写真説明】芸陽バスが路線廃止を決めた高速バス「三原やっさ号」