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『GOSICKs II 夏から遠ざかる列車』

2008/07/14 07:58
GOSICKs(2) ―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車― (富士見ミステリー文庫)
桜庭 一樹

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読了。
第一次大戦後のヨーロッパの架空の国ソヴュールを舞台にした、少年少女の学園・冒険ミステリシリーズ。番外短編集の二巻目。
東洋からの留学生久城一弥と天才的な頭脳をもつ美少女ヴィクトリカ。一弥がヴィクトリカにふりまわされているあいだに事件が解決してゆくパターンを、いつもの通りきっちりと描いたキャラクターノベル。
今回は本編の四巻と五巻のあいだ、学園に取り残されたふたりの夏休みのお話だそうです。
短篇なのでネタは小粒ですが、そのぶん周辺登場人物たちの機微や過去に触れられている話が多く、かなり楽しめました。
収録作品は以下の通り。
プロローグ
第一話 仔馬のパズル
第二話 花降る亡霊
第三話 夏から遠ざかる列車
第四話 怪人の夏
第五話 絵から出てきた娘
第六話 初恋
エピローグ
あとがき
一番めあたらしかったのは「夏から遠ざかる列車」。聖マルグリッド学園の寮母さんと先生のエピソードなんですよ。意外。
一弥の実家、とくにお姉さんの事情がわかる「怪人の夏」も興味深かった。
しかし私が一番楽しんでしまったのは「初恋」。
ヴィクトリカのお兄さんグレヴィール・ド・ブロワ警部の、初恋の人であり現在は上司の妻であるジャクリーヌさんとのエピソードなのですが。
どの状況においても警部が哀れですごくかわいそうでそれがまたすごく面白いという、かなり不謹慎な楽しみ方をしてしまいました。
五巻でドリルが二つになっていた理由がここで判明します。フフフ。
全編通して、ヴィクトリカの愛らしさにはくらくらします。
もうもう、まさに小動物ですよ、この子の可愛さは!
あと残っているのは短編集の三巻目。
それからあとは、どうなっているのかしらん。
GOSICKs 3 (3) (富士見ミステリー文庫 38-12)
桜庭 一樹

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