原発近くの海域から魚の流通なし 震災後、漁業行われず東京電力福島第1原発近くで採取した海水から法令の濃度限度を大幅に超える放射性物質が検出された問題で、福島県は22日、「もともと漁業権が放棄されており、震災以降も漁が行われた形跡はない」として、この海域の魚介類が市場に流通した可能性はないとの見方を示した。 県によると、福島第1原発を起点に南北3・5キロ、沖合1・5キロの海域は原発建設時に漁業権が放棄されている。付近の漁協も津波の被害を受けて出漁できない上、海上保安庁が半径30キロ内への立ち入りを規制していることから、漁はなかったとしている。 【共同通信】
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